第55回九州地区大学保健管理研究協議会は、予定通り開催され無事終了しました。
多くの皆様に足を運んでいただきましたことに感謝申し上げます。
報告書を作成いたしました。右よりPDFをダウンロード頂けます。
2025年12月 久留米大学保健管理センター
久留米大学保健管理センター長
安川 秀雄
この度、第55回九州地区大学保健管理研究協議会を、2025年8月20日(水)と21日(木)に、久留米大学筑水会館にて開催させていただくことになりました。このような貴重な機会をいただきましたこと、会員の皆様方に心より感謝申し上げます。
今大会は、皆様ご承知の通り、2019年度に大分で開催されました第49回協議会以来、実に6年ぶりの現地での対面開催となります。コロナ禍のなかで、この4年間はオンデマンドWeb形式のメリットを生かした素晴らしい研究協議会が開催されてきました。各校で会員の入れ替わりなどが行われるなかで、今回はface-to-faceで顔が見える形に戻して行ってみることが大切ではないかと考え対面開催となった次第です。但し、幹事会においては、今後の開催方式について審議され、各開催校の状況やその時々の社会情勢に応じて柔軟に決定していくことが確認されております。
コロナ禍の数年間において、各校の保健管理部門の皆様は、感染対策、発生時の対応やワクチン接種など、通常業務に加えて多大な貢献をされてきました。また、今年度からは、医師の働き方改革が施行され、労働時間の把握や長時間労働医師の面談実施など新たな業務にもご尽力いただいていることと思います。このように増加する保健管理業務に対応されている各校の保健管理部門の皆様に心より敬意を表するとともに厚く御礼を申し上げます。
今回、学長講演として、久留米大学学長で日本睡眠学会理事長の内村直尚先生に「適切な睡眠が心身の健康の向上をもたらす」~健康づくりのための睡眠ガイド2023の紹介~と題したご講演をお願いしています。睡眠は、学生・教職員の健康維持・増進において不可欠な要素であり、最新の知見に基づいたガイドラインのご紹介は、日々の保健管理業務に役立つものと確信しております。また、特別講演として、久留米大学副学長で環境医学の石竹達也教授に「来ているけど、元気じゃない学生たち ― プレゼンティーズムから読み解く現代の学生支援」と題した講演をお願いしています。近年、大学におけるプレゼンティーズムは喫緊の課題となっており、産業保健の視点を取り入れた健康支援のあり方について考える良い機会になるものと思います。
その他にもメンタルヘルスや生活習慣病に関する4つの講演を予定させていただいております。安川からは「久留米大学医学部のコーチングプログラム」について、久留米大学保健管理センターの大江美佐里准教授からは「支援ニーズのある学生への対応:高等教育機関としての取り組みと連携」についてお話をさせていただきます。久留米大学特命教授で前保健管理センター長の吉田典子先生には「運動で若返る?」と題した講演を、久留米大学人間健康学部の榎本美佳教授には「血圧と高血圧」と題した講演をお願いしております。
本協議会の開催地である久留米市は、美味しい焼き鳥や豚骨ラーメンなど、食の魅力も豊かな街です。 学会での学びと共に久留米の文化や食にも触れていただければ幸いです。6年ぶりの対面開催となる久留米での本協議会が、皆様にとって有意義なものとなることを心より願っております。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。
琉球大学保健管理センター所長 崎間敦
(琉球大学グローバル教育支援機構保健管理部門 部門長)
皆様、大学における日々の保健管理業務、大変お疲れ様でございます。本年4月より全国大学保健管理協会九州地方部会の代表世話人を仰せつかっております琉球大学の崎間敦と申します。第55回九州地区大学保健管理研究協議会の開催にあたりまして、ご挨拶申し上げます。
今回開催の労をお取りいただきました久留米大学の関係スタッフの皆様におかれましては、お忙しい中、ご尽力いただき心より感謝申し上げます。COVID-19パンデミック以降、本研究協議会はWeb開催となっておりました。パンデミック収束後の2022年以降わが国でのおもだった学会開催は対面形式が復活し、全国大学保健管理研究集会においても第60回大会(北里大学主催)から対面形式となりました。Web開催には種々のメリットがある一方で、やはり対面による直の情報交換を望む声も多数ございました。九州地方部会では5年ぶりの対面形式での研究協議会開催の運びとなります。
今回の研究協議会では様々なプログラムが構成されています。内村直尚学長のご講演を皮切りに、産業保健と大学の健康支援に関する特別講演、メンタルヘルスや生活習慣病に関する2つの講演と2つのセミナー、ランチョンセミナー、一般演題と興味深い企画となっております。数多くの皆様がご参加いただきますことを願っております。
学生のみならず教職員も含めたフィジカルおよびメンタルヘルス対策および感染症対策、障がい学生支援、留学生支援、長時間労働対応 、健康日本21(第三次)を踏まえた大学における健康増進活動の展開、健康管理におけるDXの推進など、大学保健管理にたずさわるスタッフに求められる業務は多岐にわたっております。九州地方部会内での情報共有と連携を図って参りますので、引き続きご理解・ご協力のほどお願いいたします。
末尾になりましたが、会員校の皆様の益々のご健勝を心よりお祈り申し上げます。
2025年8月20日水曜日・8月21日木曜日 久留米大学 筑水会館 イベントホール
2025年8月19日 火曜日
設営
保健・看護分科会 役員引継ぎ 15:00~17:00(小会議室)
2025年8月20日 水曜日
午前
9:45-10:00 開会式(開会の辞,挨拶)
開会の辞 久留米大学保健管理センター長 安川 秀雄
学長挨拶 久留米大学学長 内村 直尚
九州地方部会代表世話人挨拶 琉球大学保健管理センター所長 崎間敦
10:00-10:50 学長講演
座長 石竹達也(久留米大学副学長)
講師 内村直尚(久留米大学学長)
タイトル:「適切な睡眠が心身の健康の向上をもたらす」~健康づくりのための睡眠ガイド2023の紹介~
11:00-11:50 特別講演
座長 安川秀雄(久留米大学保健管理センター教授,センター長)
講師 石竹達也 (久留米大学副学長)
タイトル:来ているけど、元気じゃない学生たち ― プレゼンティーズムから読み解く現代の学生支援
12:20-13:20 ランチョンセミナー(サノフィ)
座長 安川秀雄(久留米大学保健管理センター 教授)
講師 深水 圭(久留米大学医学部内科学講座 腎臓内科部門 主任教授)
タイトル:CKDを合併したファブリー病患者の特定と治療アプローチ
13:30-14:00 休憩
午後
14:10-15:10 一般演題1 【保健管理関連】
座長 貫名 英之 (福岡教育大学健康科学センター教授,副センター長 )
1-1 演者:佐久間 真友子(鹿児島大学 保健管理センター)
タイトル:鹿児島大学におけるビンジ飲酒が大学生活に及ぼす影響
1-2 演者:宮原 由紀 (福岡教育大学 健康科学センター )
タイトル:心理テスト(TEG)を用いた学生の自己理解と健康科学センター利用促進の取り組み
1-3 演者:中道 聖子 (長崎大学 保健センター )
タイトル:女子大学生における月経関連問題とメンタルヘルス・不眠症状との関連:定期健康診断データを用いた検討
1-4 演者:長岡 舞子 (熊本大学 保健センター )
タイトル:生活リズム手帳を用いた大学生の生活習慣タイプ分類
15:20-16:20 一般演題2 【学生支援関連】
座長 工藤 欣邦 (大分大学保健管理センター教授,所長)
2-1 演者:國平 明裕 (久留米大学 保健管理センター、学生支援室 )
タイトル:久留米大学支援室の活動報告
2-2 演者:杉中 星河 (鹿屋体育大学 保健管理センター)
タイトル:体育系大学における合理的配慮と学生の特徴 -部活動との関わりから-
2-3 演者:水内 良子 (九州工業大学 学生支援本部 )
タイトル:安全衛生教育制度を通じた研究室所属学生に対する心理教育の実践
16:20-17:40 九州地方部会幹事会(中会議室)
2025年8月21日 木曜日
午前
10:00-10:50 講演1
座長 吉田典子(久留米大学特命教授) 大江美佐里(保健管理センター准教授)(変更になりました)
講師 安川秀雄(久留米大学保健管理センター教授 センター長)
タイトル:久留米大学医学部のコーチングプログラム
11:00-11:50 講演2
座長 松岡美智子(久留米大学保健管理センター講師)
講師 大江美佐里(久留米大学保健管理センター准教授、久留米大学学生支援室主任相談員)
タイトル:支援ニーズのある学生への対応:高等教育機関としての取り組みと連携
12:10-13:10 ランチョンセミナー(エーザイ)
座長 内村 直尚 (久留米大学 学長)
講師 小鳥居 望 (小鳥居諫早病院 院長)
タイトル:学生世代の睡眠問題にどう向き合うか
午後
13:30-14:20 セミナー 1
座長 安川秀雄(久留米大学保健管理センター教授,センター長)
講師 吉田典子(久留米大学特命教授)
タイトル:運動で若返る?
14:30-15:20 セミナー 2
座長 吉田典子(久留米大学特命教授)
講師 榎本美佳(久留米大学人間健康学部教授)
タイトル:血圧と高血圧
倫理的注意点について
研究発表にあたり、対象者などに文書または口頭で同意を得たもの、および発表者の所属機関の倫理委員会の承認を得たものは、その旨を発表スライドの‘’方法’‘のところに明記してください。
症例記述については、匿名性を最大限に配慮してください(タイトル・抄録を含む)。また、通常は発表スライドの2枚目(タイトル・発表者名の次のスライド)において、利益相反(COI)についての開示を行ってください。利益相反のスライド見本や利益相反関係の管理に関する規則については、全国大学保健管理協会ホームページ「研究倫理の手引きの利益相反関係(http://health-uv.umin.ac.jp/rinri/index.html )」を参考にしてください。
第55回九州地区大学保健管理研究協議会 運営事務局
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