街の公共空間に設置される移動式の飲食店です。
夕方5時から朝4時までの営業が認められており、福岡市では約100軒ほどの屋台が経営されています。
現在、条例等において料金を明示することが規定されており、お客様と屋台経営者においては、お互いが同意した上で食事提供がなされています。
詳しく(福岡市屋台ホームページ)はこちらをご覧ください。
これで胃袋を掴まれない者はいない!
本場の博多ラーメンは絶品です。美味しい食事で会話も弾むことでしょう。私たちも実際に頂いてガッチリと胃袋を掴まれました!
美味しいものを食べながら、大将やその日その場で出会った他のお客さんと同じ空間で語らう。こんな素敵な場所、屋台以外にありません!屋台の空間は非常に話がしやすかったです。
デジタルに支配された世界を離れ、時代がひと昔前に戻ったかのようなアナログ空間を体験できます。直接顔を合わせ、デジタル機器に縛られずに会話に花を咲かせることができます。
私はこの日本文化体験という行事を通して初めて屋台に行ったのですが、最初に想像していたものとは全く別物でした。屋台で食べた博多ラーメンや餃子は想像以上に美味しく、屋台ごとに味も違うので、色々な味のラーメンや餃子が楽しめました。屋台は、他のお客さんや作ってくれた方と食事を共有できるので、それも屋台の美味しさの秘訣なのではないかと思いました。さらに、屋台の作り出す会話や暖かい空間は、世界のどこを探しても、屋台にしかない特徴だと思いました。この特別な空間をこれからも守っていかなければならないと感じました。
私が屋台に行って感じたのは料理の美味しさとなんと言ってもコミュニケーションのしやすさです。人々の距離感、美味しい料理、いい意味で閉鎖的な環境、アナログな空間の全てが絶妙に混ざり合い、屋台にのみ生み出せる和気藹々とした非常に魅力的な空間となっていました。実際私たちも屋台の中で会話が弾み、非常に楽しい時間を過ごすことができました。また日本文化体験で屋台の関係者の方々が私たちに協力してくれたおかげで私たちは屋台について深く知ることができ、「この素晴らしい文化である屋台をこれからも残していきたいな」と考えるようになりました。その屋台が今苦しい状況にあるとなれば助けないわけにはいかない!と考えてこの活動に参加しました。
「屋台」というものは江戸時代からありました。しかし、その当時の屋台は現代の屋台の原型ではありません。では現代の屋台の原型は何でしょう?
それは戦後まもなく始まった闇市などで始まりました。
当時、屋台は全国どこにでもありましたが、ある理由により次第に屋台廃止の運動が盛んになっていきました。
それは、「食品衛生法などの法律による規制」です。
これにより、日本の屋台はほとんど消滅してしまいます。ですが、福岡の屋台は何とか生き残ってきました。
しかし、その福岡の屋台も現在は大幅に数を減らしてしまいました。何とピークの1960年代には400軒以上もあった屋台は今では100軒程度しかありません...