自動制御連合講演会が開催されました。当初は宇奈月温泉で実施する予定でしたが,新型コロナウイルス対策のためにオンラインでの開催となっていました。
研究室からは,原,菅井,名賀が下記のタイトルで発表しました。
原啓太,井上正樹, パーソナライズされた制御系設計:個人の趣向を反映した制御器の再構成
菅井麻友,原啓太,井上正樹,農業環境におけるレコメンド制御—農作業者の負担を減らす制御方策—
名賀諒宇,原啓太,井上正樹,人間行動のデータ駆動モデリング
特に菅井と名賀は初めての学会発表でしたが,成果を過不足なく伝えることができたと思われます。他の発表を聴講してアイデアや理論でまだまだ足りないところが見えてきたと思いますので,さらに研究を進めていってもらいたいです。
その他,共同研究先から井上を共著に含む発表もありました。研究をご一緒させて頂きまして,ありがとうございました。
定本知徳,井上正樹,金子修,参照信号整形による電力系統の強靭化
佐藤海斗,澤田賢治,井上正樹,連続時間最適化アルゴリズムによる非線形モデル予測制御の提案
12/10 追記
原、菅井の二人が優秀発表賞を受賞しました。ご聴講頂いた皆様、ご審査頂いた先生方にお礼申し上げます。
講演の様子を撮り逃しました…
ビニールハウスが完成しました。ご協力頂いた皆様ありがとうございました。
今後、ハウス内にセンサを配置して、温度や湿度の環境情報のリアルタイム観測、天気予報などと連携しての環境予測、Human-in-the-loop型の制御の実証試験をおこなう予定です。
毎週水曜の輪講の中で、Pythonでのプログラミングの勉強を兼ねてADMMアルゴリズムの実装をおこなってみました。
研究室での輪講は、洋書(や論文)をもとに毎週異なる担当学生から全員向けに授業をおこなう形式にしています。手書きの授業で式展開まで丁寧に説明する形式、スライドを使って概要を説明する形式、さらに今回のように、実際に全員で実装してみて使えるようになる形式など、様々な進め方があります。
スローフードクラブ様の畑をお借りして、ビニールハウスの製作と設置を進めました。新型コロナウィルスの感染対策のため、少人数でソーシャルディスタンスに気を付けながら作業しています。
M2の齊藤と原は修士論文の中間発表会として研究の進捗報告をおこないました。引き続き研究をがんばります。
原,本間,和田がSICEの年次大会(SICE Annual Conference)で研究成果発表しました。特に本間は Live Session での発表でした。発表論文は以下のとおりです。
K. Hara and M. Inoue, Data-driven modeling of human tendency.
T. Homma, M. Inoue, J.-I. Imura, and K. Urata, Structured-learning of bi-layered controller with safety guarantee for large-scale social infrastructures.
S. Wada, Y. Saito, and M. Inoue, Trajectory planning of arrival aircraft using mixed integer quadratic programming.
4年生は卒論の中間発表会をおこないました。井上研からは菅井と名賀が以下の題目で発表しました。
菅井:農業環境のためのレコメンド制御(発表練習時の写真)
名賀:人間行動のデータ駆動モデリング
学内の発表会で練習を重ねて、学外の研究成果発表会でもどんどん発表してほしいです。
研究室内で勉強会「Pythonをつかった制御演習」を開催しました。モデルベース制御に必要な一連を勉強することを狙いとして、動的システムのデータ駆動モデリング、最適化の基礎、系統的な制御系設計を勉強して、それをPythonでコーディングする内容となっています。M2の原、M1の松永が講師として準備から講義までおこないました。
また、学科の3年生も多数参加してくれました。慶應の良いところとして、先輩と後輩のつながりの強さがあります。新型コロナの拡大抑制のために、これまで通りにはいきませんが、つながりを作る新しい機会となれば幸いです。
井上とOB荒幡さんの下記の研究成果が慶應義塾大学と電気通信大学から共同プレスリリースされました。電気通信大学の定本先生とノースカロライナ州立大学のChakrabortty先生との共同研究の成果になります。
この研究は単なる理論だけでなく(研究室としては)かなり応用に近い研究でした。制御分野では、これまで成果をプレスリリースする習慣はなかったと思いますが、広く一般の方に研究の狙い(や価値)を知って頂くいい機会になるはずです。
研究成果は下記の論文で公開されています。
M. Inoue, T. Sadamoto, M. Arahata, and A. Chakrabortty, Optimal power flow design for enhancing dynamic performance: Potentials of reactive power, IEEE Transactions on Smart Grid, 2020 (link)