産官学連携とボランティア

本学ボランティアセンターは2020年度より、「産官学・地域連携部」の所属となり、産官学連携を通してのボランティア活動も行うようになりました。その一例をご紹介いたします。

都立白鷗高等学校・附属中学校の連携授業

2020年度より白鷗高校附属白鷗中学校との高大連携授業を実施しています。2020年度は大学の授業の一環として行っていたため、ボランティア参加者は数名でしたが、2021年度からはボランティア参加者のみで行い、2021年度は計9名、2022年度は10名の学生が参加しました。

白鷗中学校では探究学習としてデザイン作成ツールCanvaを使用し、上野・浅草を紹介するパンフレットを作成しています。ボランティアの役割は、オンライン(Zoom)にて行われる高大連携授業で、ファシリテーター役として、中学生と一緒になりデザインを作成していきます。

高大連携授業は、次のような3つの目的があります。

(1)探究活動に必要な、科学的に思考・吟味し活躍する力を伸ばす。

(2)価値を見つけ生み出す感性と好奇心を育む。

(3)他者の価値観を尊重しながら協働しようとする姿勢を養う。

GLA学部石井先生を中心に、実際に中学生と授業を行う前の事前学習会として昼休みに打ち合わせを開催、また、外部講師による対面式での事前セミナーにて、ボランティア参加学生が自信を持ってデザインのアドバイスを行えるよう取り組みました。

昼休みの直前打ち合わせでは、参加学生同士で工夫していることを共有し合い、より良い高大連携授業にしていこうという姿勢が見られました。

実際にボランティアに参加した学生からは、

『年の離れた人と交流すること自体はじめてだったため、言葉遣いや言葉選びにとても気を遣った。難しい言葉を使わないようにだとか、相手が話しやすいような声のトーン、話し方をするだとか、慣れないことをしたが、これによってコミュニケーションの取り方を学ぶことができたと思う』といった普段接することのあまりない中学生年代との接し方や『ファシリテーター側の望むことや気持ちを理解したため、オンライン授業などにおいて相手が問いかけたり、反応を求めていたら直ぐに反応するように受け手側になったときに活用する』といったファシリテーターになった立場だからこその学び、そして『今後は、今回の活動の中で気がついた自分の弱みを、少しでも良い方向に持っていけるように、より広い視野で物事を捉えること、そして状況に応じて適切な判断ができるよう落ち着いて対応することを心がけていきたいと思います』といった今回のボランティア活動から今後に生かすことなど感想を述べていました。

千葉県立保健医療大学との取り組み

本学は、2019年度に初めて千葉県立保健医療大学と連携し、「初期医療言語サービスボランティア研修」を実施しました。その後、コロナ禍により実施ができていませんでしたが、2022年度、3年ぶりに再度実施することができました。今後も1年に1度くらいのペースで開催していくことを検討しています。

ちば産学官連携プラットフォームにおける取り組み

「ちば産学官連携プラットフォーム」は2018年に発足し、千葉県内の13の大学短大が加盟しており、本学も参画しております。事業範囲は多岐に渡るため、学内の様々な部署がかかわっていますが、産官学・地域連携部として学生ボランティアの送り出しという形でかかわったものは以下の通りとなります。

【2022年度】

フードバンクちば 支援食糧運搬・仕分け補助ボランティアに延べ4名の学生が参加しました

神田外語大学在学生が千葉市の魅力を発信する 「ちはなちゃんモザイクアート展」に参画

株式会社 千葉ステーションビルとの取り組み

本学は、2022年3月14日(月)に地域貢献と人材育成を推進することを目的として、株式会社千葉ステーションビルと包括的連携に関する協定を締結しました。本学と株式会社千葉ステーションビルは、千葉市内にそれぞれキャンパスと本社を置いており、地の利を生かした地域連携として、幕張新都心エリアにおけるコミュニティのつながりや京葉線沿線の個性を引き出す取り組みを進めていまいります。

【2022年度の取り組み】

神田外語大学在学生が千葉市の魅力を発信する 「ちはなちゃんモザイクアート展」に参画(千葉ステーションビル様には展示場所として、千葉ペリエエキナカ4F「チバテラス」の提供にご協力いただきました)

・非常時初動対応ツール多言語化ボランティア