ご挨拶

センター長 

布川 雅英

2020年度から2022年度は、コロナ禍で様々な制約がある中、学生は自らの言語運用能力を活用し、能動的・積極的な姿勢でボランティア活動に取り組んで参りました。困難な事も多かった3年間の学生たちのボランティア活動を振り返ります。

 

2020年度は非常事態宣言が発出され、スポーツ大会や大規模イベントが中止になり、学生たちのボランティア活動にもかなりの影響が出ました。このような状況下でも、地域の小規模イベント運営設営やオンラインを活用し、高校生の学習サポートに参加した学生もいました。

 

2021年度は東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会が開催され、本学学生約200名が、大会ボランティアや都市ボランティアなどの多岐にわたった活動に従事し、様々なスキルや教養を駆使して大会をサポートしました。この他にもスポーツ大会、地域イベント、対面での中学生や高校生の学習支援も行われるようになり、様々なボランティア活動に参加することが出来るようになりました。

 

2022年度は新型コロナに関する特性が理解され、手指消毒、換気などに注意することにより、社会活動が復活して来ました。これに伴い、コロナ前と同様に多岐にわたるボランティア活動が可能となりました。

 

学生はボランティア活動を通じて様々な経験を積み、それをその後の学習につなげています。こうした経験はかけがえのない財産になっています。

学生には、人の役に立つことの喜びやコミュニケーションの重要性を実感することで、今後も更に成長し、幅広く活躍することを期待しています。

副センター長 

朴 ジョンヨン

ウィズコロナ時代において、社会活動や教育の在り方も、これまでと異なる方法や内容に変化しています。

特に、コロナ禍で開催された東京2020 大会は、現代社会が抱えている諸問題及び課題解決に向けた大学連携の可能性を広げ、誰もがどこにいても学び得るオンライン化による教育方法や内容への変化の必要性をもたらしました。

例えば、コロナ禍の前は、全国外大連携通訳ボランティア育成セミナーに遠方から参加することが困難な状況でしたが、オンライン形式に変えたことにより、遠方からの参加も容易になり、学びの幅も広がりました。また、大会に参加したボランティア学生からは、異なる文化や背景を持つアスリートや関係者との交流を通じて新たな自分に気付き、その経験が将来の行動に繋がっていることが窺えました。

これからも、学生の皆さんには学びの成果を様々なボランティア活動に生かし、他者を認め、自分を知り、より充実な大学生活を過ごすことを願っています。