日本生体医工学会東海支部長 松本 健郎 (名古屋大学予防早期医療創成センター 教授 )
2023年4月より支部長を務めております松本健郎と申します.支部長を拝命するに当り,支部の歴史を調べてみました.本学会は1962年11月10日に日本ME学会として発足しましたが,東海地区でも1963年始めには東海ME懇談会,1964年末にME学会東海支部が設立されました.支部の設立は当時,ME研究の中心のひとつであった北大・応用電気研究所を擁する北海道支部に次いで2番目で,1965年4月には第4回ME学会大会を東京・大阪以外で初めて開催するなど,日本のME研究を先導する存在でした.しかし,当支部のWebサイトによると,支部大会は1986年に第1回が開催されたことになっております.1964年末に組織されてから22年間も何もなかったのが不思議だったのですが,東海ME懇談会とME学会東海支部が,発足当時から合同で年3〜4回の例会を開催し,毎年11月に総会を開催していたことが判りました.更に,例会が活発なため総会を必要としなかった時期さえもあったようでした.このように,日本のME研究を先導し,活発であった東海支部ですが,MEが生体医工学へ変貌を遂げるに連れ,その性格や役割が大分変わってきているように思われます.世界の製造業の中心のひとつである東海地区と時代の趨勢であるAIを上手く組み合わせた形で,今後,東海支部のみならず学会全体をいかにして活性化していけば良いのか,皆様と考えて行ければと思っております.会員の皆様の積極的な御参加をお願い申し上げます.