私たちの研究室では,地球上に豊富に存在する物質である(H2O)をエネルギー資源(燃料)への変換を目指した研究や,水素を“ガス”ではなく、分子の形で安全かつ可逆的に水素のやり取りする方法を探る水素キャリア分子の研究をしています。
このような研究を実現するため,自然界で広く活躍しているタンパク質や酵素が機能するしくみに学び,それを人工的に再現できるような分子をナノレベルで設計・合成しています。私たちが対象とする分子は,様々な金属と有機分子から構成される複合分子(金属錯体)で,金属と有機分子の利点を併せもつ,自然から学んだ究極のハイブリッド化合物です。このような特性をもつ金属錯体を化学合成し,分子レベルで機能を解明することで,再生可能エネルギーの普及を目指していきます。
研究室の雰囲気
化学合成は全メンバー共通の研究対象となりますが,さらに目的とする反応性の違いでいくつかのサブ・グループに分かれて研究を行っています。
研究室には大型実験台とドラフトチャンバーがあり,それぞれ実験用途に応じて使用します。また,化学分析の基本である核磁気共鳴,質量分析,赤外分光,紫外可視分光,X線回折装置などの大型測定装置から不活性雰囲気下で実験するためのグローブボックスまで,様々な研究設備が常時使用可能です。合成や分析,反応解析まで幅広い化学を駆使するので,研究室には自分の得意な分野を他の人に教えたり,逆に苦手な分野を聞いたりして自由に議論できる雰囲気があります。いろいろな地域から集まったメンバーが,刺激を与え合いながら日々研究しています。
研究室で使用する設備