研究テーマ01「補酵素NADモデル部位を含むルテニウム錯体を利用した水素化反応の開発」
生体内の補酵素NAD⁺/NADH系を模倣し、NAD⁺部位を導入した錯体を用いることで、ヒドリド移動に基づく水素化反応を人工的に再現する。本研究では、再生可能エネルギー由来の水素を、生体模倣的ヒドリドキャリアを介して有機分子へ変換・貯蔵可能な分子触媒系の構築を目指す。
研究テーマ02「移動水素化反応と可視光応答型水素発生を可能とする金属錯体の開発」
酸化還元活性を有する配位子を導入した錯体を設計することで、錯体内に水素を保持できる分子型水素キャリアの創出。さらに、可視光照射によって水素の放出を制御可能な可逆な水素キャリア分子の実現を通じ、光エネルギーを活用した環境負荷の低い水素輸送システムの構築を目指す。
研究テーマ03「金属上での酸素分子の活性化を経由した有用物質への変換」
錯体内で酸素分子を効率的に活性化できる分子を設計し、活性化酸素を利用して過酸化水素などの有用化学物質への変換を実現。これにより、環境負荷の低い酸素利用型分子触媒系の構築を目指す。