大学院
アーツ・サイエンス研究科
教職課程
大学院
アーツ・サイエンス研究科
教職課程
本学は教員養成大学ではない。しかし、リベラルアーツ教育を標榜する大学院であり、「開放制の理念」に基づき、教員養成の高い理念と、最も充実した科目群・指導体制をもって、より良い教員養成を目指し続けている。本学大学院学則第1章総則第3条第6項において「・・・広い視野に立って精深な学識を修め、専攻分野における研究能力または、高度の専門性を要する職業等に必要な高度の能力を養うものとする。」とある。
また、本学はその建学の精神において、「(特に大学院では)キリスト教精神に基づいて社会で活躍する男女の指導的人材を見いだし、教育、養成することを目的」とし、その貢献分野として「あらゆるレベルの学校」の教員養成をはっきりと視野においている(『国際基督教大学創立史』)。International Christian University (ICU)の名前は文字どおり建学の精神(大学の使命)を端的に顕わしている。すなわち「I : 国際性」「C : キリスト教精神」「U : 高度の学術性」である。教職課程の理念は大学の使命の具現化でもある。
「I : 国際性」は、英語教員養成のみに課せられているのではなく、全免許取得者に大学カリキュラムを通して期待されている。英語力はもちろん、国際理解教育、平和・人権・共生教育、環境教育等に関わる授業科目の履修が強く奨励され(必修科目の内容にも含まれている)、海外での様々な体験の機会が用意されている。
「C : キリスト教精神」は、世界、特に西洋文化・思想理解のための重要な研究テーマとして全学でとりあげられ、さらに学部の教職課程では、キリスト教精神の具現化として、「大学が独自に設定する科目」のうちに、中・高免許の区別なく「社会福祉概論」を必修にしている。大学院においてもその精神を引き継ぎ、高い能力とリーダーシップを持つと同時に、「キリスト教精神に則り、高い倫理性と謙虚な心で他者に仕える教員」の輩出に努めている。
「U : 高度の学術性」については、ユニークなリベラルアーツ教育により、問題解決能力の育成を目指している。教職課程カリキュラムに数えられている科目は、すべて大学院としての基礎科目・専門科目として位置付けられ、しかも、専修、さらには専攻を超えて広く学ぶように修士課程修了のための履修単位区分の設定がなされており、高いレベルのリベラルアーツ教育として意味付けられているものである。
教職課程としては、このような充実した個性的な教員養成プログラムを用意し、教師となる学生に対して高いレベルの倫理観と即戦力的な教員としての資質の育成をめざし、一方で、リベラルアーツ教育に根ざした「地球市民」としての教員の育成に努力している。
学部設置趣旨には、「本学は、1953 年の開学以来、教養学部1 学部制の伝統の中で、学問分野間の境界を超えた知識の探究を標榜してきた。このような基本理念は今後も堅持する。・・・高度化、複雑化、専門化が進展していく現代社会において、新たに生ずる諸問題を解決するには、確固たる基礎知識、高度な課題探求能力、知識の深化と統合、世界の課題に取り組もうとする行動力が不可欠である。・・・総合的な教養(リベラルアーツ)教育により、21 世紀の挑戦に立ち向かう力を備えた21 世紀型の人材を育成する。」と明記され、その学ぴを修めた学生たちの具体的な活躍する場の1つに、「教師」として日本の教育界に貢献することを謳っている。
先般の大学院改革では、この教養学部1 学科制の上に立つ、1研究科からなる高いレベルのリベラルアーツ教育大学院の確立が目指されたものであり、学部に引き続き、さらなる高度な専門的知識・能力を持つ高度専門職業人としての教員養成を行う。アーツ・サイエンス研究科より送り出す教員像は、「教師として、まず自らが受けてきたリベラルアーツ教育を実践する,すなわち、教科を超えた人間教育をめざし、同時に、自らの教科専門においても啓発的なより良い教科指導のできる」教員である。21 世紀の学校に求められている教師像と考える。各教科の免許課程毎の教員養成の理念は,この共通理念に含まれる。
[心理・教育学専攻]
■中学校教諭専修免許状
教科:英語、国語、数学、理科、社会、宗教
■高等学校教諭専修免許状
教科:英語、国語、数学、理科、地理歴史、公民、宗教
[公共政策・社会研究専攻]
■中学校教諭専修免許状
教科:社会
教科:地理歴史、公民
[比較文化専攻]
■中学校教諭専修免許状
教科:国語、社会、宗教
教科:国語、地理歴史、公民、宗教
[理学専攻]
■中学校教諭専修免許状
教科:理科、数学
■高等学校教諭専修免許状
教科:理科、数学
ご参考:本学の進路実績