(1)位 置
本町は空知管内西北部に位置し、南北約14km・東西約28kmで面積は159.362平方kmである。
東は雨竜側を境に秩父別町・妹背牛町と接し、南は恵岱別川を境に雨竜町、西は増毛連山を隔てて 増毛町・留萌市、北は美葉牛川を境に沼田町と接している。
(2)自然的情研
本町の南東部には雨竜川・恵岱別川沿岸の沃野があり、北西部には美葉牛川に沿う平坦農耕地があるほかは、 増毛連山とその支脈に囲まれた丘陵地帯が大部分で、数多くの沢地帯に若干の農耕地が点在している。 全町の70%を山林が占めているが、耕地面積は水田が約2,700ヘクタール、畑が約400ヘクタールで、農業が基幹産業である。
国道233号線及び275号線と道道深川・増毛線が主要な交通路で、和市街と碧水市街が約4km隔てて存在し、和が中心市街地となっている。
春季には強風が吹き、平成13年6月29日には竜巻が発生した。また、冬季は積雪2メートルに達することがある。
本町は雨竜町に属していたが、開基は明治26年5月17日千葉県印旛郡埜原村(現在の本埜村)から 吉植庄一郎氏(倍本合資会社社長)の率いる50戸の団体移住に始まる。翌明治27年の大谷光螢、沼田喜三郎、 渡辺八右衛門等が大地積の貸し付けを受けて、約200戸の小作者を入植させた。
明治32年に雨竜村から分村し北竜村となり、大正3年に現在の沼田町を分離した。昭和6年に札沼北線が開通し 昭和10年に全線開通したが、これとともに産業も次第に開け、昭和36年9月1日に町制施行となった。札沼線は、 その後、時代の流れにより撤去(昭和18年)、全線復元開通(昭和31年)したものの、昭和47年の北線の廃線により本町から鉄道がなくなった。