学校の紹介

歴史を伝えるもの,学校のすばらしさを感じるものなど,東小にある「宝物」を紹介します。

新友情人形「エンジェル」ちゃん

本校図書室に,かわいらしい青い目の人形が座っています。名前は「エンジェル」ちゃん。平成19年7月にいただいた人形です。

 昭和2年,ギューリック博士は「アメリカと日本の子どもたちが仲良くなれるようにしたい」と考え,日本の子どもたちに,友情人形「青い目の人形」を贈ってくださいました。日本の子どもたちは,そのお返しに,お金を出し合って答礼人形を贈りました。その後,戦争が起こり、日本とアメリカの関係が悪くなってしまいました。戦争が終わって,再び,日本とアメリカの子どもたちが仲良くなれるようにと,ギューリック三世(ギューリック博士のお孫さん)やマーガレット・コルベットさん(答礼人形「ミス宮城」の持ち主)が,また,お人形を贈って下さるようになりました。2007年,マーガレット・コルベットさんが私たちの学校にも新友情人形を贈ってくださいました。たかのこ児童会が主催となって「新友情人形贈呈式」を行いました。

(平成19年に作成した資料より)

校木「そなれ松」

 本校の玄関前には,子どもたちをいつも見守る一本の木があります。長い歴史を持つ,校木「そなれ松」です。西側には笠型の樹冠をつくり,東に長く枝を伸ばした懸崖(片流れ)型の均整な樹形を持つクロマツです。 

(昭和2年9月の校舎落成の際に)校門前,遠藤茶屋の庭にあった一もとの老松が玄関前に植えられた」「小学校のおともをして玄関前に植えられたあの老松が小学校百年を語る記念の木である」

(矢本町立矢本小学校 開校100年記念誌 より)

築山 アスレチック

 休み時間になると,たくさんの子どもが集まって歓声を上げるアスレチック施設。 本校のアスレチック施設は大変充実しており,忍者渡り・山型雲梯・ロープ渡り・ロングネットクライム・アミダ渡り・滑り台・斜面複合アスレチックなどが遊びやすくレイアウトされています。

矢本国民学校 沿革誌

 明治六年に始まる本校の歴史が綴られている沿革誌。長い歴史を感じさせる一冊です。保存状態は大変良く,先輩の先生方が,学校の歴史をしっかりと守り,伝えられてきたことがうかがえます。

開校百年記念碑

 正門近くには本校の前身である「矢本小学校」の開校100年を記念して建立された記念碑が設置されています。記念碑には「あかるく」「きよく」「たくましく」という三つの願いが刻まれています。 

 ”このたび,百年を迎えるにあたって,これからの子どもがこういう人間に育ってほしいという願いを,三つの言葉であらわし記念碑に刻み入れることにしました。その一つは,明朗な人になってほしいということです。激動の荒波の中でいつも明るさを失わないでほしいということです。二つ目は清らかな人になってほしいということです。これは心も身も清らかなということです。ややもすると,汚れがちな環境の中で,常に清らかな心身の持ち主であってほしいものです。そして,二十世紀の日本を背負ってたつこれからの子どもたちに,何ごとにもくじけない強い精神力,それとともに強い体が何にもまして必要であることは申すまでもないことです。”

(矢本町立矢本小学校 開校100年記念誌 より)

東郷平八郎の書

 厳かな雰囲気にあふれる本校校長室に,歴代校長の写真とともに掲げています。書の内容は「赤心唯報国」。「心の底から国のために尽くす」という意味が込められているそうです。書をいただいた頃の時代の空気が伝わってきます。


 ”大正十二年頃,日露戦争で武勇をあげられた東郷元帥の肖像をぜひほしいということが村議会できまり,代表三名の者が上京し,書が欲しいと頼んだ。しかし元帥に断られ,三日後頼みに行ったが断られてしまった。そこで「旅費がなくなるので帰る」と村長に連絡したところ,「書いてもらうまで頑張れ」という電報が来たので,毎日元帥宅を訪問し,十日後にようやく書いてもらった。その書は学校に寄贈された”

(矢本町立矢本小学校 開校100年記念誌 より)