2024年度 八戸工業大学感性デザイン学部 卒業制作
2024年度 八戸工業大学感性デザイン学部 卒業制作
インテリアの最大化-変化する家具の有用性-
高橋 優斗
日常生活の中で、私たちは無意識のうちに生活習慣を形成し、その結果として部屋の中でも活用されない場所を生み出してしまう。
本研究は、これらの未活用スペースを有効に活用し、インテリア空間をより広く快適に利用するための提案として、家具の形状が変わる「変化する家具」を制作し、その有用性を明らかにすることを目指した。
ISSUE 課題
日常生活の中で無意識に形成された生活習慣によって、室内に活用されない空間(=未活用スペース)が生まれてしまう。
家具の固定的な使い方が、空間活用の制約要因となっており、インテリア空間の効率的な利用に課題がある。
IDEA アイデア
空間を有効活用するための手段として、「変化する家具」に着目。
家具の形状や機能を変化させることで、限られたスペースでも快適かつ柔軟に活用できるインテリア空間を目指し、実用的かつ心理的にも使いやすい家具の提案を行う。
DESING デザイン
変形・変動・変更」の3タイプに分類し、それぞれを反映した家具を制作した。
いずれも使用者の心理的負担や動作の簡便さ、スペースの効率性に配慮した構造とした。
①椅子+梯子:変化の手順が少なくスペースを変えずに機能を切り替え可能。
②椅子+テーブル:大きく形態を変えるが、スペース確保と手間が課題。
③椅子+棚(化粧台):棚を移動させて複数の用途に展開。
NEXT 展開
制作した家具の比較から、「変化の手順が少ない」「変化前後のスペース差が小さい」ことが、快適で継続的な使用につながる重要な要素であると導き出した。
変化する家具の利便性・導入しやすさ・空間設計との調和をさらに検討し、生活空間を最大限に活かすインテリアデザインへの発展が必要。