2023年度 八戸工業大学感性デザイン学部 卒業制作
2023年度 八戸工業大学感性デザイン学部 卒業制作
未就学児における造形遊びの意義-「変化」を楽しむワークショップの実践を通じて-
窪田 悠平
本研究では、現代の子どもの発育・発達に応じた造形遊びの提案をし保育・教育環境を変えるきっかけを作ることである。具体的には、青森県八戸市内の幼稚園や市内イベントでのワークショップ活動を通じて、子どもが造形遊びをする上での身体特性や行動特性を観察する実地調査を行った。
近年こどもの筋力・体力低下が顕著に見られることを幼稚園の教論から聞き、現代の子どもの発育・発達に応じた造形遊びの提案が必要であることが分かった。そこで、ものづくりを学ぶ大学生が講師として参画することで、幼稚園児や教材を考える幼稚園教諭の現状を変えるきっかけになるのではないかと考えた。
実地調査を経て得た知見をもとに、作品制作の過程に着目した造形遊びを考案することで、発育・発達の過程にある子どもの創造性を育む造形体験を提案し、幼稚園をはじめとする子どもの教育環境の向上に寄与することを目的とした。
ISSUE 課題
体力・筋力の低下など子どもの成長・発達に関して近年変化が見られる。それに伴って幼児教育における造形あそびも変化が必要。
IDEA アイデア
従来の造形あそびに取り入れられている文具や道具を見直し、幼児が主体的に参画できる造形あそびを提案。
DESING デザイン
流動性や偶発性を取り入れた造形あそび(ポーリングアートなど)を通して、子どもの創造力を育む。
NEXT 展開
子どもの成長の場である幼稚園と、デザインを学ぶ大学が連携して、子どもを取り巻く教育環境の変化を目指す。
研究協力|さくら幼稚園、八戸酒造株式会社