2024年度 八戸工業大学感性デザイン学部 卒業制作
2024年度 八戸工業大学感性デザイン学部 卒業制作
震災後の建材の在り方-廃棄ではなく復興支援の再利用へ-
永井 陽月
本研究は、能登半島震災後の倒壊家屋から出た建材を活用し、「個人」や「能登地域への関心が低い層」へ向けたデザインを提案するものである。「能登地域への関心が低い層」の内から、さらに「スポーツファン」という特定のターゲットを設定し、能登古材活用と復興支援の認知拡大に向けた限定グッズの構想を提案した。
ISSUE 課題
震災後に発生する倒壊家屋の建材は、多くが廃棄されている。
また、能登地域に対して関心の低い層に向けた復興支援のアプローチが不足しており、個人レベルでの支援参加や意識喚起が十分に行われていない。
IDEA アイデア
能登地域への関心の低い層の中でも特にスポーツファンをターゲットとし、
能登半島震災で発生した古材を活用した限定コラボグッズを通じて、復興支援と地域への関心を高める。
スポーツを媒介に、支援参加のハードルを下げることを目指す。
DESING デザイン
プロバスケットボールチーム「金沢武士団」とのコラボを想定し、選手名入りの木製キーホルダーを提案。
古材の質感やストーリー性を生かすことで、グッズを通じた地域との感情的なつながりを生むデザインを企画した。
NEXT 展開
コラボ商品の開発を通じて、スポーツファンを巻き込む復興支援のモデルを提示。
今後はストーリー性の強化、ターゲット層の拡大、資金調達やコスト管理などの実践的な戦略を検討し、地域の魅力を広める取り組みへと企画を発展させる。