2023年度 八戸工業大学感性デザイン学部 卒業制作
2023年度 八戸工業大学感性デザイン学部 卒業制作
コケを応用した立体造形-作品「コケの生えたカエル」の制作実践を通じて-
森本 陸
本研究は、コケ植物を使った立体造形の制作を通して、造形表現における素材として応用することは可能か検証する。コケ植物の種類・形の違いを活かしながら立体作品の素材として応用することで、コケ植物の生態的な特徴への理解に繋がると考える。日本に生息するコケは、1700種類と言われている。コケ植物は、岩や地表に這いつくばるように成長する陸上植物で、光と空気、適度な水分があれば様々な環境で自生することができる。コケ植物の生態的な特徴から、近年では苔テラリウムや盆栽などの園芸スタイルを通じて、身近に自然を観賞する用途としても親しまれている。あらゆる環境に適応してきたコケは、材料や道具が揃えば自作で苔玉を作ることも可能である。このことから、コケ植物を立体造形作品の素材として活用することができないかと構想した。
最終審査作品「コケの生えたカエル」
制作過程の様子(塑像)。
制作過程の様子(着生)。