2024年度 八戸工業大学感性デザイン学部 卒業制作
2024年度 八戸工業大学感性デザイン学部 卒業制作
蜘蛛の魅力を描く-水彩絵具を用いた描画表現の探求-
大橋 和
蜘蛛をモチーフにした作品の制作を通し、描画方法を探求することを目的としており、主に水彩絵具で蜘蛛の模様を表現した。
本研究では、ピーコックスパイダーという蜘蛛の模様、質感、色彩に焦点を当てて、水彩絵具の色同士が混ざり合う様子が蜘蛛の模様とマッチしていると思い、その特性を最大限に引き出す方法を探った。これにより、水彩絵具の新たな可能性を提示し、描画技法の発展に寄与することを目指した。
卒展(八戸市美術館・学外展)展示風景
卒業制作「ジョウロウグモ」
卒業制作「ピーコックスパイダー」
卒業制作の試作(一部)
卒業制作の試作(一部)
ISSUE 課題
蜘蛛は独特な模様や色彩をもつ一方で、多くの人から嫌悪されやすく、その魅力に触れる機会が限られている。
IDEA アイデア
蜘蛛の生態や造形的な美しさに着目し、水彩絵具の特性を活かして、偏見を和らげる視覚表現を試みた。
PRACTICE 制作実践
水彩による「にじみ」や「重ね塗り」、「デカルコマニー」などの技法を使い、蜘蛛の模様・質感・色彩を多様に表現。
NEXT 展開
作品展示を通じて、蜘蛛の繊細さや多様性を視覚的に訴え、鑑賞者が抱く先入観をやわらげるとともに、自然への新たな視点を提供した。