2023年度 八戸工業大学感性デザイン学部 卒業制作
2023年度 八戸工業大学感性デザイン学部 卒業制作
存在証明としての写真表現
坂田 大鷹
美術館やギャラリーでアート作品を鑑賞する際、保全の観点から直接手に触れることが御法度とされる場合が多い。なかでもアート作品における「写真」は、絵画のように額装や壁面に飾られる展示形式が多く、「見る」鑑賞を強いるものが目立つ。私たちの生活に普及する写真は、カメラやスマートフォンで撮影したり、SNSで発信・収集したりする最も身近なメディアであるにも関わらず、アートとして表現された写真はそれとは似て非なる別物のようだ。
本研究は、「触る」行為に着目した展示方法から写真表現の可能性を探求する。最終審査提出作品は、見る・触る鑑賞の間で生じる印象の違いや認知のズレを体感する写真表現を目指した。
最終審査の展示風景
最終審査の展示風景(部分)
最終審査の展示風景(部分)
学外展の展示風景(部分)
撮影|大宮康太郎、木村淳浩