2024年度 八戸工業大学感性デザイン学部 卒業制作
2024年度 八戸工業大学感性デザイン学部 卒業制作
広告動画が嫌われる理由-スキップしたくなる心理とは-
兼平 皐太郎
映像作品の中でも賛否が分かれやすい広告、宣伝の分野において、視聴者がスキップボタンをすぐ押したくなってしまう心理や、同じ意図の動画でも見せ方によって印象に大きく影響する点について、ストーリー性、動画の長さ、音などの様々な観点から比較し調査した。また、Instagram、Youtube shortsなどの縦画面動画にした時、映像としての見やすさやスキップされないための工夫を他の作品と比較して考えた。
ISSUE 課題
WEB広告やSNS広告において、視聴者が動画広告をスキップしたくなる傾向が強く、広告そのものが「嫌われる存在」になりがちである。
特に、視聴者のニーズと合っていない内容、長さ、伝え方の質が低いと感じられる動画はネガティブな印象を与えやすい。
IDEA アイデア
スキップされにくい広告」の構成要素を探るため、縦型・短尺の広告動画を中心に、
視覚的な工夫や音声の有無、ストーリー性の違いが与える心理的効果を検証。
家事に対するネガティブ意識をポジティブに変えるテーマとして「食器洗い」を題材に設定した。
DESING デザイン
縦型の広告動画3種(30秒/90秒・テロップ有無)を制作した。
コメディタッチなストーリー構成で親しみやすさを演出し、字幕(テロップ)をモーション付きで活用することで、騒がしい環境でも視認性と理解を確保。
映像・音声・構成すべてにおいて視聴者への配慮を重視した広告デザインを目指した。
NEXT 展開
広告動画《これで君も洗い物マスター》を制作し、スキップされにくい広告表現を実証。
調査と制作を通じて、視聴環境に適応し、視聴者の共感を得られる工夫が、動画広告への印象改善につながることを確認。
今後はより多様なニーズに対応する表現とクオリティの向上が求められる。
研究協力(敬称略)|
八戸市市民連携推進課男女共同参画室、八戸工業大学社会連携・研究推進チーム
制作協力(敬称略)|
石戸谷海童、川上千桜、小鹿海成、笹森凌、下平花歩、原田彩音