2023年度 八戸工業大学感性デザイン学部 卒業制作
2023年度 八戸工業大学感性デザイン学部 卒業制作
ロードムービーによる映像制作手法の研究 -映像作品「ここまでナン歩?」の制作を通じて-
白井 強生
◎令和5年度八戸工業大学感性デザイン学部 卒業研究優秀賞 受賞
◎学生&高校生まちづくりコンペティション(八戸市主催)特別賞 受賞
現在、八戸圏域に住む10代20代は、地元への関心が薄く、「何もない」と思いがちである。その理由として、観光スポット等市町村が魅力として捉えているものと10代20代が普段SNS等で目にする情報や価値との間に隔たりがあるからだと考える。そこで本研究では、近年、映画やテレビ番組で見られるロードムービーを参考に、八戸圏域を移動する過程に焦点を置いた映像制作を行い、八戸圏域の独自性や特色を発信するコンテンツを制作した。
本研究では、八戸圏域に住む10代20代の地元への関心を促すため、演者や企画、撮影、編集は、ターゲットと同じ世代が行い、若者の視点に立った八戸圏域の映像制作及び発信を行った。最終審査作品「ここまでナン歩?」は、青森県三戸郡階上町から新郷村を目指す道のりをロードムービーによる映画手法を参考に制作した映像作品で、階上町〜八戸市、八戸市〜五戸町、五戸町〜新郷村の3部に分けて収録した。
青森県八戸市内のデジタルサイネージでの上映の様子。
青森県三戸郡階上町での撮影の様子。
ISSUE 課題
八戸圏域在住の若者(10代・20代)が、地元への関心が薄くなる傾向にある。近年、経済環境や雇用環境などの理由で若者の人口流出が増加している。
IDEA アイデア
八戸圏域の魅力を、SNSなど若者に身近なコンテンツから発信。また八戸圏域に関する情報は、若者世代の視点から衣・食・住を中心に各市町村を巡り、情報収集を行う。
DESING デザイン
ロードムービー形式の映像コンテンツを制作。複数回に分けてSNS発信や映像コンテンツを公開することにより、社会と若者の繋がりを可視化し、ファンを増やす。
NEXT 展開
若者が地域や地元への関心を高め、多世代が生き生きと活躍できる持続可能な社会を目指す。
プロジェクトメンバー|石戸谷海童、大宮康太郎、土岐祐渡、沼口日南
外部講師|松川雄史(株式会社フォトセンター惣門)
撮影協力|フォレストピア階上、レストランささ木、ごのへユースセンター、高宮酒店、ラーメンえびす屋
事業協力|株式会社テクノル、風笑堂
制作協力|原田彩音、兼平皐太郎、坂田大鷹、今井和佳
助成|八戸市学生まちづくり助成金2023