◎令和5年度八戸工業大学工学部建築・土木工学コース   卒業設計最優秀賞 受賞

◎第65回全国大学・高専卒業設計展示会（主催：日本建築学会）出展作品

忙しく過ぎ去る現代の日常に、十分に心を休める時間はどれだけあるだろうか。高層ビルが立ち並び変化し続ける都市空間は、人々に経済力や利便性をもたらす一方、人口移動が加速し、人々の心の距離は離れ、交流が薄れて地域コミュニティの弱体化が進んでいく。このような都市に、人の心を潤し、交流させる活力剤のような空間を提案する。そこで、高層化する都市に成熟社会のゆとりをもたせ、人それぞれのコミュニティを改めて生むため日常的に交通の目的として使える場所に、人の関係に橋を渡す意味を持ち、海上に橋を架けることで、都市の抱える問題である「心のゆとり」を解決するための第一歩になると考えた。

都市の成り立ちから生まれる商店街、住宅街、都心商業エリア、観光地の4つすべてのエリアを結ぶ「主要道路」と「住宅密度」をもとに計画し、都市全体が一望可能な海上に設定した。都市の住宅街エリアと観光地エリアを結ぶようにして計画することで、人口交流の活性化を目指した。