2023年度 八戸工業大学感性デザイン学部 卒業制作
2023年度 八戸工業大学感性デザイン学部 卒業制作
個を活かす、集合を活かす-建築廃材を活用したインテリアデザイン-
前田 柚菜
◎2023年度八戸工業大学感性デザイン学部 卒業研究最優秀賞 受賞
本研究の目的は、建築廃材をインテリアデザインに応用することで廃材活用の可能性を探求することである。建設現場では日々大量の建築廃材が排出され、それらのほとんどが燃やされている。実際にその現場を見てまだ使えそうな木材が燃やされていることに衝撃を受けた。そこで「"個"を活かす、"集合"を活かす」をコンセプトに木材の良さである木目や色味、廃材の特徴である種類の豊富さや規格の違いを活かし、木を積層させたデザインのベンチを制作した。
制作した14台のベンチは実際に公共施設に設置される。建築業界だけでなく一般の方にも廃材を活用したインテリアデザインの魅力を伝え、今後の廃材の活用方法や魅力を発信するツールとして有用であると考える。
作品サイトはコチラ
八戸港フェリーターミナルビル・1階ロビーに常設。
建築廃材の活用について建具製作会社へのヒアリング調査の様子。
建具製作会社で保管している建築廃材。
ISSUE 課題
建築廃材の処理は、企業や自治体など個別で対応しており、循環を前提とした仕組みが確立されていない。
社会全体での循環型社会に働きかける情報発信が必要。
IDEA アイデア
建築廃材の強度や特性をもとにインテリアデザインへ再活用する。
DESING デザイン
温かみや迫力など自然素材ならではの魅力を取り入れたインテリアデザイン(ベンチ)を制作する。
NEXT 展開
インテリアデザインを通じ、建築廃材の活用方法について発信する。大量生産・大量消費社会のぜひを問う循環型社会を目指す。
制作協力|
公益財団法人青森県フェリー埠頭公社、+NEW OFFICE、株式会社田名部組、有限会社苅田工業、style closing laula、有限会社五戸木工、八戸工業大学、
秋山日眞里、大橋和、奥瀬茉以、尾崎里々衣、兼平皐太郎、木村彩乃、五戸凱、今槙優、佐々木南海、下平花歩、白井強生、髙橋優斗、附田涼那、
中村友香、中山葵、永井陽月、二木七海、西谷真希、芳賀永菜、皆川俊平、宮腰直幸
資材提供|
株式会社協栄建設、有限会社五戸木工、有限会社苅田工業