Karl-Franzens-Universität Graz
オーストリア・グラーツ
Karl-Franzens-Universität Graz
オーストリア・グラーツ
「自分が苦手なことにあえて挑戦し、確実に自分の力を上げることができた」
ユカさん (言コミ英コミ) 2年時留学開始
留学先・国を選んだ理由は何ですか?
この大学のカリキュラムと、ドイツ語講座の授業内容を見た時に短期間で効率よく学べると思ったので選びました。また、この大学はたくさんの世界遺産に囲まれていて、モダンな大学の中で勉強しながら古き良き街並みも見れるのでとても惹かれました。
留学先で1番大変だったことは何ですか?
私が留学先で一番大変だと思ったことは言語の習得です。留学先についた当日、寮の管理者とのコミュニケーションに苦労しました。管理人さんは英語が全然話せないため、私は寮の鍵をもらえると思っていたのにその内容が管理人さんには伝わらず、初日に野宿しかけたのを今でも鮮明に覚えています。身振り手振りで何とかコミュニケーションをすることができましたが、自分が喋れない言語を第一言語として使用する国で生活することの大切さを実感しました。ドイツ語の集中講座が始まってからは、初めての言語を3週間で学ばなければならず、また周りのレベルにもついていけなくてとても焦りました。大学が始まってからも授業のレベルについていけないことが多く、友達に教えてもらってやっとできている感じでした。
留学先で挑戦したこと・がんばったことを教えてください。
オーストリアにきて最初に待ち構えていたのはドイツ語集中講座でした。初日の授業からとてもレベルが高くて追いつくことができず、不安でいっぱいでした。しかし、その授業の中で様々な国の友達に出会うことができ、同じクラスにいた子もドイツ語が初めてで自分と同じレベルなんだということに気付いて、自分の中でモヤモヤしていた「早くできなきゃ」と完璧を求めて焦る気持ちが徐々に和らぎました。そしてもし何か間違えていてもそれをネガティブに捉えないようになりました。
留学先の授業で1番大変だった授業・科目は何ですか?
Mediaの授業が一番大変でした。この授業では老人学を主に扱い、「老人 × テクノロジー」の観点で様々な話題についての論文を読んで考えをまとめたり、ディスカッションをしたりしました。また、この授業はPreseminarというMaster Degree(大学院)向けの授業だったためかなり内容が複雑だったのを覚えています。私は英語の読解力に自信が無かったため、それを克服するためにこの授業を取りました。想像はしていたものの、課題の量が多く大変でした。1週間のうちに3つの論文を読んでレポートを書く、という課題が毎週ありました。最初の方はついていくことだけで精一杯でしたが、授業が始まって1か月経ったくらいから、自分の英語の読解力が少しずつ上がったような気がして、課題もスムーズに終えられるようになりました。クラスメイトにディスカッションにも徐々に入れるようになり、授業も楽しさを感じながら受けることができるようになりました。また成績も受けた授業の中で一番高い結果でした。自分が苦手なことにあえて挑戦したことで、とても辛かったですが、確実に自分の力を上げることができたと思います。
休日は何をして過ごしていましたか?
最初の方の休日はドイツ語の課題に追われていました。普通の授業が始まってからは自分の時間も大事にしながら、フラットメイトとおしゃべりをしたり、ゲームしたり、とても充実していました。授業中に知り合った人たちと一緒に課題をしたり、放課後にカフェに行ったりすることもありました。何もない休日はカフェに行ってココアを飲みながら、作業をしたり、公園に行ってお散歩をしたり、またグラーツには有名な時計台があってそこに夕陽をドリンク片手に見に行ったりととってもゆっくりとした休日を過ごすことができました。また土日を両方使ってイタリアのベネツィアに行ったり、ポーランドに1泊2日の旅行をしに行ったりもしました。EU圏内であれば自由に入出国できるのため、ヨーロッパの大学に留学する 1つの大きな特徴だと思います。
留学中の1番の思い出を教えてください!
自分にとって全てがいい思い出なので、1つに選ぶことはとっても難しいのですが、1番印象に残っているのは、本物のクリスマスマーケットに行くことができたことです。オーストリアにはの古くからの街並みがあり、クリスマスの時期にはクリスマスマーケットやイルミネーションで街全体がキラキラしています。私の住んでいたグラーツはオーストリアでは2番目に栄えている場所だったため、クリスマスシーズンは多くの人で賑わっていました。また、首都のウィーンのクリスマスマーケットもとても綺麗でした。今まで見たクリスマスの景色の中で断トツで綺麗でした!日本では触れることのできない文化を身近に感じることができ、とても貴重な体験になりました。そしてクリスマスイブには教会に行く機会があり、そこでは小さい子たちが合唱するコンサートや、クリスマスにまつわる童話を語ってくれたりととても神秘的でした。
寮生活で良かったことは何ですか?
寮生活は1人部屋でしたが、同じフラット(階)には自分より6歳、8歳上の人が住んでいて、とっても優しくて寮生活のはずなのにホームステイをしているような感覚でした。英語、ドイツ語に加えてウクライナ語も飛び交っているグローバルな環境で、異文化交流がしやすい恵まれた環境でした。また、自炊をしなければならなかったため、料理のスキルや一人で暮らす能力、また自ら何かをする行動力を身につけることができました。週末にはみんなで共同キッチンに集まってゲームをしたり、クリスマスの時期には有名な「グリューワイン」をフラットメイトが手作りしてくれたりしました。
留学をする前と現在で、何か変わったことはありますか?
大きく変わったのは「素直さ」だと思います。留学に行く前はよく自分の気持ちを表すことが怖くて表に出していませんでした。しかし、留学初日から、自分が何か言わなきゃ始まらない、自分が今何をしたいのか、何を思っているのか、何に悩んでるのかを、言葉などに表さなければならない状況に少し苦戦しました。日々生活を送っていく中で、勇気を振り絞って先生に質問しに行ったり、友達に悩みを相談したり、時には一緒に住んでいる人たちと話し合いをしたり、自分の素直な気持ちを表す機会がたくさんあり、留学終盤には、積極的に発言をしたり、意見を言ったり、わからないことや話したいことがあったら、自分から素直に聞けるようになりました。今までできなかった小さなことが留学を通してできたような気がしています。
振り返ってみて、留学前にしておけばよかったと思うことはありますか?
心の準備が一番大事だなとこの留学を通して感じました。もちろん飛行機のチケットや、物の準備などとてもやることが多く、私も正直留学が始まってから、「これも持ってくればよかった」など、忘れていたり、足りないものも多かったです。でも同じくらい大事なのはやっぱりメンタルだと思います。正直留学前は楽しさよりも不安の方が圧倒的に勝っていて、全然乗り気じゃなかったんです。そんな気持ちで行ってしまうと、後々とても精神的に落ち込んでしまったり、学校へのやる気もなくなってしまって、せっかくの留学が無意味なものになってしまうと思います。きっと不安な気持ちの方が多いかもしれませんが、「新しい友達に会いにいくんだ!」、「英語をもっと上手くなりたい!」など、ポジティブな気持ちで準備していくといいと思います。
これから留学に行く学生に向けて、アドバイスをお願いします!
これから留学に行くみなさんは楽しみな気持ちと比例して、不安な気持ちも出てくると思います。その時に考えて欲しいことが「なんとかなる」精神です。私はこの留学を通して、どんなに辛いことや困ったことがあっても、諦めなないでいれば、どんな結果であっても「なんとかなる」という考え方になりました。そうすることで無駄に心配することも無く、自分なりに留学を楽しめると思います。今留学に行くかを悩んでる人は、まずは行動に移してみてください。留学は日本では考えられないような経験ができたり、色んな国の人の色んな考え方を吸収したりする一度しかないチャンスになると思います。もし何か不安なことがあったら気軽に相談してくれると嬉しいです。留学に行く皆さんが楽しい留学ライフを送れるようにサポートします!