Warren Wilson College
アメリカ・ノースカロライナ州
Warren Wilson College
アメリカ・ノースカロライナ州
「相手がしてくれるのを待つのではなく、自分から先にアクションをとりました」
コウセイさん (国際関係) 3年時留学開始
「自分に自信や余裕を持つことができるようになりました。」
カナミさん (言コミ英コミ) 3年時留学開始
留学先・国を選んだ理由は何ですか?
コウセイ: アメリカ英語が好きだったことやNBAを見てみたかったことが留学先をアメリカに決めた主な理由です。留学といったらアメリカみたいなイメージも自分の中にあったと思います。Warren Wilson Collegeの学生数が他のアメリカにある大学と比べたときに少なく、少人数制のクラスがほとんどであることは自分にとって魅力的な点でした。東京国際大学で授業を受けていた頃から少人数生のクラスの方が自分に向いていると感じていたためです。アメリカにも複数の大学がある中で地理的にノースカロライナ州にある大学を選んだというよりも、興味にあるアメリカの大学をピックアップした内の1つがWarren Wilson Collegeでした。
カナミ: 東京国際大学では、アジア圏出身の留学生と交流してきたので、欧米の人たちと勉強し、異文化交流をしたいと思っていたからです。留学先を選択する際は、英語のクラスがあること、英語母語話者ではない自分へのバックアップ体制が整っていることやISEPでのプレイスメントの難易度を参考に、Warren Wilson Collegeをリストに入れました。(結果論ですが)日本では都市部での生活だったため、自然溢れる田舎の大学に留学し、新しい生活を過ごせたことは良かったと感じています。大学も小規模だったため、教授やクラスメイト、よく食堂で会う人などたくさんの人と仲良くなることができました。TIUとは違った大学生活を送りたいなら、少人数の大学や田舎で自然溢れる大学を選ぶことがおすすめです。
留学先で1番大変だったことは何ですか?
コウセイ: 授業が一番大変でした。僕が履修したクラスは全て少人数クラスでだったので、自分の意見を毎回求められたり、ディスカションの場がとても多かったりして大変でした。授業や課題が大変だと感じたのは日本とアメリカの大学の課題の量や授業の受け方が違う上に、それを全て英語でこなさなければならなかったためだと思います。
カナミ: 日本とアメリカでは授業スタイルが違うことや、全て英語でこなさなければいけなかったというその両方が大変でした。TIUのような受け身のレクチャースタイルであれば、高い発言率や積極的な授業参加、多くの課題を求められず、英語が大変ということだけになると思います。しかし留学先の大学では、今まで経験したことのない授業スタイルで、強い授業参加意欲が求められ、沢山の量の予習や課題をこなさなければいけませんでした。私は大学3年の秋学期に留学したため、TIUにいる他の3年生と比べて少ない単位数しか置換できず、4年次に困るということを自覚していたので、なんとしても単位を取らなくてはいけない、そのために欠席してはいけない、課題を取りこぼしてはいけないと考えて乗り越えていました。また、教授やクラスメイトが優しく、私が積極的に授業に参加できるように配慮してくれたので、乗り越えることができました。辛い時は同時期に別大学に留学している友達と電話し、お互い大変なことを慰めあって精神的に支えあっていました。
留学先で挑戦したこと・がんばったことを教えてください。
コウセイ: 相手がしてくれるのを待つのではなく、自分から先にアクションをとりました。留学が始まって最初の1ヶ月はついていくことに必死で、自分の意見を言うのを躊躇って、ディスカッションの際には誰かが話を振ってくれるのを待っていました。話す内容をあらかじめ頭に入れてからクラスに行くようにしてからは、積極的に参加できるようになりました。
カナミ: 各授業に必ず時間通りに出席し、発言をしたり質問をして積極的な授業参加を努力しました。加えて留学生のコミュニティに属して、普段の英語のコミュニケーションを怠らないようにしました。
留学先の授業で1番大変だった授業・科目は何ですか?
コウセイ: Environmental Educationというクラスで、近くの小学校で小学3年生に教えるというクラスがあったのですが、第二言語で何かを教えるということ自体経験したことがないうえに、何歳も年下の子供に教えることは想像以上に大変で、緊張しました。
カナミ: 文化人類学の授業です。毎週3日授業があり、各授業ごとに30ページ以上のリーディングの課題や定期的なレポート提出など、たくさんの量の課題がありました。
休日は何をして過ごしていましたか?
コウセイ: 休日はルームメイトとスケートボードをするためにダウンタウンに行ったり、図書館で課題をしていました。寮もカフェテリアも大学内にあったため平日はほとんどキャンパス内で過ごしていたので、ダウンタウンに行くと様々なものが新鮮でした。車を持っている友達と一緒に行ったり、UberやLiftなどのタクシーを使って週末出かけたりしました。
カナミ: 学校側が留学生たちを、湖や移動式遊園地、滝旅行などに連れて行ってくれました。ハロウィンの時は、みんなで仮装して大学近くで開かれたパーティーに参加しました。サンクスギビングの時は、アメリカ人の友達(コウセイのルームメイト)が実家に招待してくれて、料理を食べたりゲームをしたりしました。寮のコモンルームでみんなで映画を見ることもありました。週末でも私は基本的に課題に追われていましたが、平日の大変な授業や課題を忘れてみんなで楽しんでいました。
留学中の1番の思い出を教えてください!
コウセイ: 9月に湖に行ったことです。そこでバレーボールをしたりご飯を食べてみんなと仲良くなれました。
カナミ: 留学最終日です。私の大学には留学生がたくさんいて、旅行や週末の買い物、ゲームなどいつも一緒に行動していました。1学期で留学を終える生徒や来学期も留学をする生徒、4年間通う生徒などたくさんの環境の生徒がいたので、最終日のお別れの日ではみんなで一緒に泣きました。これからも連絡を取り続け、いつかまた再会しようと約束したので、とても印象深い思い出です。
寮生活で良かったことは何ですか?
コウセイ: 友達は、他の留学生と同じ寮の人達と言っていいほど留学での寮生活は大きなものでした。実際、同じ寮の友達やルームメイトと大学のイベントに参加したり、誰かの車で外食したことが思い出の一つです。誰かの誕生日が来るごとにみんなでパーティーを開いてお祝いする、その温かいムードがとてもアメリカらしくて好きでした。
カナミ: 留学生やアメリカ人の新入生が多かった一軒家の寮に住んでいたので、リビングルームなどで一緒にカードゲームをしたり、映画を見たり、料理をしたりと深い絆を作ることができました。
留学をする前と現在で、何か変わったことはありますか?
コウセイ: 現地の文化に触れたり、ルームメイトの家族の家にお邪魔したりしたことで、アメリカ人やアメリカに対する固定観念が無くなりました。留学先にはインターナショナルグループがあったので、様々な国のことを知る良い機会になったと思います。また、周りの人に対して寛容になった気がします。Warren Wilson Collegeはとてもリベラルな大学で、LGBTQを含め様々なバックグラウンドを持った人がいました。自己紹介の際には必ず、どの代名詞(He/Himなど)で自分が呼ばれたいかをしっかり伝えるので、自分が男でも女でもないと自認する人は(They/Them) にします。留学して初めて、アメリカの多様性を知ることができました。
カナミ: 英語のスピーキングスキルやリスニングスキルが上がったことはもちろんですが、自分に自信や余裕を持つことができるようになりました。1人でアメリカの空港やたくさん利用したり、自分らしい服装や表現をしたりすることで、余裕を持てたり自分を認め自信を持つことができました。日本では周りの目をよく気にしていたので、留学を通して大きく変わった点だと思います。
振り返ってみて、留学前にしておけばよかったと思うことはありますか?
コウセイ: ディスカッションに苦労したので、もっと英語での授業に慣れておけばよかったかなと少し後悔しています。授業に関しては、留学に行く前からE -trackのクラスを2回とっていたことがあるので多少、英語で行われる授業やグループワークに慣れることができました。E-trackのクラスについていくことは簡単ではなかったですが、思い返してみれば、生徒中心に行われたり、積極的に発言や質問をする生徒が多いところが留学先での授業と同じだったなと思います。その点では、留学生と関わったり、E-trackの授業を履修してみたりすることをお勧めします。
カナミ: SNSでも単語帳でもいいので、よく使われる会話表現(ネイティブが日常で使う英語)の知識を増やしておけば良かったと思います。特に感情に関する英単語は知っておくべきだと感じました。みんなと会話をしたり、友達に相談する時に、自分の感情を上手く表現できず、もどかしさを感じた時がありました。また、みんなの会話やSNS上でのやり取りで分からない単語が多く、勉強不足を感じました。留学前に英語でディスカッションをするような授業を受けたり、放課後に自主勉強をして課題に追われる生活の予習をしておくと、留学中に戸惑い苦しむことは減るのかなと思います。
これから留学に行く学生に向けて、アドバイスをお願いします!
コウセイ: 英語の勉強以上に、自信を持って話すことが重要だと感じました。人前で話すことや、自分の意見を周りの人に伝えることが多く求められます。言ったことや英語を間違えても、とにかく話すことによって他の人がカバーしてくれたり、理解しようとしてくれます。実際、私自身も自分の意見を伝えたり、ディスカッションに参加することは得意ではありませんでしたが、思い切って話し始めると周りの人が味方に見え、何も躊躇することではなかったなと思いました。英語の練習のためにも、楽しい留学生活を送るためにも、色々な人にどんどん話しかけていくことが大切だと思います。そういう練習はすればするほど自分の自信になりました。
カナミ: 留学は簡単なことではありませんでした。大変だと分かってはいましたが、想像以上に辛く苦しいこともありました。自分が何をしたいのか、何を目標にしているのかを明確にしておけば、留学中に自信を失ったり何のために頑張っているのかと悩むことは少なくなると思います。悩んだり挫折したりせずに留学を終えることはほぼ不可能だと諦めて、強い意志で乗り越えようと覚悟を持つことが必要だと思います。また、家族や日本の友達、同時期に留学している日本人の友達をたくさん頼り支え合うことも留学の助けとなりました。