「研究を楽しむ」ことを第一に掲げています
研究はとても楽しい!! 心の底からそう思っています.その楽しさを少しでも多くの学生さんと共有できればと考えています
物理学こそすべて,物理を上回るプライオリティはない,という方ももちろんいらっしゃるでしょう.物理学の教員としてはそういうことを言うべきなのかもしれません.しかし,私はそうは考えていません.物理よりも家族や友人の方がずっと大切ですし,自分の人生もとても大切です
研究は人生を豊かにするもの
そしてその大切な人生を豊かにするものの一つが研究であると捉えています.実際,研究をするようになり,私の人生はとても豊かで愉快なものになりました
本格的な研究だけにとどまりません.日常の些細なことも,研究で培った知的好奇心を元に「なぜ?」「ふしぎ!」「知りたい!」の目線を向けることで,どんどん面白く彩られていきます.そんな研究の楽しみを研究室のメンバーと共有できればと考えています
独創性を特に重視しています
新しい視点で,他の人が考えないようなこと,気づかなかったことをテーマに取り上げています
誰もいない領域に足を踏み入れるのは不安なこともあります.それでも,勇気を持って飛び込み,誰も見たことのない景色を最初に眺めることに挑んでいます
人のすることをまねることや流行に乗ることは大っ嫌いです
人生を楽しみ,いろんなことを面白がれる人に
意外なように思われるかもしれませんが,研究をすることで,「人生を楽しむ」「いろんなことを面白がる」能力が養えると考えています
対話を通して問題を解決に導く
社会で活躍できる人材を養成するという観点から「対話により問題を解決に導く」ことができる人になってほしいと考えています.そのためには「人の考えに耳を傾け理解する」「自分の考えを適切に伝える」ことがとても大切です
そうした能力を普段の研究室活動で自然に身につけてもらえるように配慮しています
その一環として,プレゼンや文章の書き方の指導にも力を入れています.ここで養った技能は,社会のどの分野に進まれても,即戦力として活かされることでしょう
世界のために涙する
国際化,グローバル化が急速に進む現代では,“国際人”として社会で活躍することが求められています
では国際人とはどんな人を指すのでしょう.流暢な英語が話せる,数カ国語に堪能である.それも大変すばらしいことです
でも私が考える国際人とは「世界のために涙することができる人」と考えています.世界のあちこちでつらい思いをしている人たちのことを思い,同じように心を痛めることができる人.そういう国際人になってほしいと考えています.そしてそれは,海外の人たちとの交流を通して培われる感覚だと考えます
当研究室では,海外のグループと国際共同研究を多く行っています.若手研究者同士の交流の機会もあります.そうした機会を通じて友情を育み,互いのことを思いやることで,国際人としての感覚を養ってもらいたいと考えています
大事なことは「やる気」「元気」「根気」
「自分は理論に向いているか分からない」「数学は得意ではないのですけど大丈夫ですか?」そういう質問をよく受けます.心配に思う気持ちもよく分かります
ただ,私自身も未だに理論家に向いているのか分かりません.数学はどちらかというと苦手です.それでも,理論物理学を生業としています
大事なことは,「やる気」「元気」「根気」だと考えています.なんだか幼稚な表現と思われるかもしれません.でもきっと,それこそがどんな分野においても,一番大事なことなのだと思います.その3つさえあれば,結果は自ずとついてくるので,大丈夫!
こんな人に向いてるかも?
その上で,強いていうのであれば,次の様なことに興味・関心がある人は,当研究室との相性が良いかも知れません
好奇心旺盛な人
謎解き物語が好きな人
あれこれ考えるのが好きな人
みんながやってることはやりたくない人
芸術に関心のある人
本好きの人
感受性豊かな人
思いやりのある人
研究室選びはその後の進路を決める上で,とても重要な意味を持っています.私自身,研究室を選ぶ時点では物理学者になろうと思っていませんでした.しかし恩師との出会いに恵まれ,研究の楽しさ,物理学の奥深さを垣間見ることができ,研究者を目指すようになりました
研究室のテーマが自分のしたい研究と合致しているかどうかが大事なのはいうまでもありません.そして,それと同じくらい(場合によってはそれ以上に)大事なのが,指導教員や研究室の雰囲気との相性です
それを知るには,指導教員と話をする,実際に研究室に足を運んで先輩たちと話してみるなど,雰囲気を感じ取ってみることが一番です
ときには,第一志望でない研究室に配属されることもあるかも知れません.でも,入ってみればとても楽しい研究室だった,ということはよくあることです
研究はどんな分野,どんな種類のものでもそれぞれに楽しさがあります.ですから,どの研究室に入っても,「研究を楽しむ」ことを忘れずにいれば,自ずから道は拓かれてくるはずです.
皆さんの研究室選びがうまくことを心より願っています.