標的型攻撃やランサムウェアなどのサイバー攻撃が度々ニュースになっています.
情報社会は利便性の裏で情報漏えいなどのリスクを抱えており,セキュリティを高める技術や理論が求められています.
情報通信研究室では主にマルウェアと悪意を持ったアクセスに対するセキュリティ対策の研究を行っています.
マルウェア被害の拡大を防ぐために実物のマルウェアを使用してマルウェアを解析・分類する手法の研究を行っています.
ダークネットやハニーポットを利用して悪意を持ったアクセスの情報を収集し,無関係なアクセスとの識別や攻撃の傾向を調べる研究を行っています.
SNSサイトでプライベートな情報を限定公開したりネットショッピングでクレジットカードの情報を送る場合など,インターネット上で大事な情報をやりとりする世の中になりました.
インターネットなどでの通信では悪意を持った人に盗聴されたり改ざんされたりする危険性があります.安全な通信を実現する最後の砦となる技術が暗号です.
使用している暗号システムに脆弱性があると盗聴や改ざんを許すことになり危険です.情報通信研究室では,暗号システムに対する解読を試みたり,プロトコルの実装に起因する脆弱性を発見するといった,暗号技術の安全性評価の研究で社会に貢献しています.
オンラインサービスへのアクセスにプラットフォーマーのアカウントを用いることが増えており,認証情報の安全な管理が欠かせません.クラウドストレージが一般的に使用されるようなり,データの安全性を確保するための高信頼なセキュリティ対策の需要が高まっています.
情報通信研究室では,クラウドストレージやWebサイトなどのオンラインサービスにおけるセキュリティの課題に対処する研究をおこなっています.
ブロックチェーン技術を活用した革新的な認証・認可基盤を開発など,より安全なデジタル環境の実現に向けて,セキュリティアプリケーションの新たな可能性を追求しています.
デジタルコンテンツの消費は急速に増加しており,特に動画配信サービスの普及が顕著です.また,IoT技術の進展により、家電から自動車まで多岐にわたるデバイスがインターネットに接続されるようになりました.これらのデバイスは常時データを交換しており,ネットワークへの負荷は増大の一途をたどっています.ネットワーク負荷を軽減し,低遅延での通信を可能にする新しいアーキテクチャの開発が急務となっています.
情報通信研究室ではネットワークにかかる負荷を軽減し,低遅延で通信をするためのアーキテクチャの研究や,車と車をつなぐネットワークによって効率的な情報通信を行うためのアーキテクチャの研究などを行っています.