倉敷古城池高校 生徒の声 課題解決に向けた実践 SDGs
倉敷古城池高校 生徒の声 課題解決に向けた実践 SDGs
こども食堂の企画・運営等の活動に取り組んだ倉敷古城池高校「ワッショイ!とーかーず 子ども食堂チーム」の明石七海さん(3年)、石橋七奈さん(3年)、原麻莉奈さん(3年)が、課題解決に向けた実践を行う上でのポイント等を教えてくれました。(所属は令和5年3月現在)
<課題解決に向けた実践を行う上でのポイント>
1.他人事、見て見ぬふりはやめる。
2.一人で行動せず、仲間を見つけた方が活動しやすい。意見を相手に伝えやすく、様々な意見を取り入れやすい。
3.自分の容量に空きを作る。あまり空きがないと、周りを見ることもできないし、活動する事もできない。
<学校外の方と連携する際にはどのようなことに気をつけるべきか>
1.自分たちの熱量を自分の言葉で伝える。いくら素晴らしい活動をしていても、他人が作った文章では何も響かない。かっこいい言葉を連ねるのではなく、素直に思った、感じた言葉を下手でもいいから伝える。
2.自分から動き始める。例えば、分担を決めるときには、譲り合うのではなく、積極的に手を挙げ、活動する。相手への思いやりは忘れない。
3.グループ内で一人だけが行動するのではなく、同じ熱量を持って全員で活動をする。
<実践後の振り返りで大切なこと>
1.アドバイスをいただく際には、謙虚な姿勢で。やってくれることが当たり前と思わず、貴重な意見として受け止める。
2.分からなかったことを、分からないままにしない。曖昧にせず、自分なりに説明できるまで相手に質問する。
3.課題解決に取り組んだことで優越感に浸ってはいけない。本来はみんなで解決すべきことで、私たちの活動は当たり前であることを忘れてはいけない。
4.私たちの身近には様々な問題が潜んでいる。解決することが難しいものもあるが、意識を向けたり、少しでも自分にできることがあるのではないかと考えたりすることが大切である。
5.協力してくれるすべての人への感謝を忘れてはいけない。
<活動を通して学んだこと、これからやってみたいこと>
1.全国には、こども食堂のボランティア活動を行っている高校生、大人達がたくさんいる。そのような方々と交流会を開き、新たなアイデアを得たり、活動の改善点を見つけたりと、活動の幅を広げることができればと考えている。他県の子ども食堂も訪問してみたい。
2.今起きている問題やそれらを解決するための取組について、ネットの情報だけではなく、実際に現地に足を運び、自分の目で確かめたい。私たちでも取り入れることができる活動を直に感じたい。
3.これまで私たちは「地域に温かい場所」をつくろうと活動してきた。今後は、海外にも同様の取組があるか調べていきたい。
<メッセージ>
先生へ
生徒の意見に耳を傾けてください。活動をしていくには、大人の力も必要です。一人の生徒としてではなく、一人の人間として接してあげてください。
高校生へ
1.同じ目標や、課題解決の方法でも、何通りものやり方がある。それぞれいいところがあると思うので、場所や人数など規模の大きさを気にせず、自分たちの活動に自信と誇りを持って自分たちらしく活動して欲しい。何かにつまずいたら地域の人、先生方、先輩などを頼ってチャレンジし続けて欲しい。
2.子ども食堂に行ったり、実際に困っている人々と関わったりしたとき、感謝してくれる方々もいると思うが、一歩間違えればお節介に思われてしまう可能性がある。相手の気持ちに寄り添った活動をして欲しい。
3.大人になればなるほど、責任ものしかかり、いろいろな意見を言われ、考えることが多くなる。意見を言うことが怖くなるかもしれないし、私たちも実際そうだった。大人になると自分の時間がどんどんなくなり、やりたいことも後回しになるそう。だからこそ、学生のうちにやりたいことをやってほしい。大人は、私たちの意見を聞いてくれる。
「失敗を恐れるな!失敗してもええから、最後まで諦めるな!」
○「倉敷古城池高校ワッショイ!とーかーず 子ども食堂チーム」
<主な活動>
・月に1回子ども食堂を開催
・フードマイレージ講座を実施
・小学校で食品ロスに関する出前講座を実施
・サルベージパーティーの実施
・倉敷市立中央図書館と連携し、図書館内にSDGsコーナーを設置
・ケーブルテレビ、ラジオ等での広報活動
<受賞歴>
・第3回BeLive(令和5年1月21日開催) 最優秀賞受賞
発表動画「第3回BeLive発表イベント」
(https://www.kwp.co.jp/belive/third_event_movie.html)(BeLive Webサイトに移動します)
・高校生ボランティア・アワード2022全国大会(令和4年8月16,17日開催) 特別表彰校 猿田彦珈琲賞
○「倉敷古城池高校ワッショイ!とーかーず」について
KT(総合的な探究の時間)社会学分野の生徒等による地域連携プロジェクトチーム。水島地域の方々と連携した様々な活動を行う。
<こども食堂チーム以外のこれまでの活動>
・水島コンビナートクルーズのガイドと説明用資料作成
・水島地域で暮らす、人生の先輩の話をまとめる「聞き書き」の制作
・水島の魅力を情報発信する活動