課題の設定 一人一台端末 真庭高校 グループ
課題の設定 一人一台端末 真庭高校 グループ
「まち歩き」 真庭高校 総合的な探究の時間「真庭トライ&リポート【通称TR】 」
活動の概要
学校全体で「SDGs」を共通探究テーマに設定しています。1年生では〔HOW TO LEARN ものごとを調べ、まとめる方法を学ぶ〕として担当教員主導で活動に取り組み、2年生での〔WHAT TO LEARN 自分で課題を設定し、調べる〕という生徒主体の活動につなげていきます。
1年生4月中旬に「まち歩き」を行い、「地域の○×?!」(良い点・悪い点・疑問点・驚く点)をワークシートにメモしながら学校近隣を歩いて回ります。令和3年度1年生はこのまち歩きを「エモ1グランプリ」と称して各自がChromebookで地域の「エモい」写真を撮影して、その後クラスで写真を提示し、なぜその景色をエモいと感じたのかを発表し合う活動に取り組みました。
活動のねらい
真庭市内外から通うことになる生徒一人一人が、この地域を身近に感じて、この地域の魅力や課題を自分事として捉えられるようになることをねらいとしています。この活動の後、地域の方と協働して取り組む17の探究活動が提示され、希望調査により4名前後の探究班を編成していきます。
工夫点
TRのT(トライ)は「五感を通した実体験を重視して、失敗をおそれずにやってみよう!」、R(リポート)は「書きことばと話しことば両方でアウトプットしよう!」という思いが込められています。このTRとは何かについて、講義形式で伝えるのではなく、五感を通した実体験である「まち歩き」を通して、また「エモ1グランプリ」によるプレゼンというアウトプット活動を通して、生徒はTRとは何かを理解していきます。
課題をどのように解決したか
Chromebookを活用する上で必要なガイダンスを入学後すぐに行うことは1年団の教員全体が苦労した点です。総探担当の教員は、生徒が簡単なプレゼンを行うことで、入学間もない緊張感のある人間関係の中で、安心して自分のことばで自分の考えを伝えることができる雰囲気を構築することや、自分とは異なる視点や考えに触れてそれらを受け入れることができる雰囲気を構築することに苦労していました。学年団の教員が共通理解する時間をとり、全員が同じ方向を向いて取り組むことができたのが良かったと思われます。