基礎生物学研究所 研究力強化戦略室 RMC助教
【経歴】
2001年北海道大学で博士(地球環境科学)の学位を取得、その後、理化学研究所、基礎生物学研究所で植物科学(特に、植物の成長と発生の分子機構解明)の研究を進めてきた。2014年から基礎生物学研究所のURAとして研究支援をメインとし、2023年からResearch Management and Coordination職として研究の総合的なマネジメントに携わる。
もともと他の人が進めている研究に関して、ブレインストーミングやディスカッションをするのが好きでした。それを認識していたので、研究マネジメントや支援の職を新しい試み(チャレンジ)としてやってみようと思ったのがきっかけ。新しい山に登ってみようと思ったのと同じですかね。
メインは機関間連携に関わる研究マネジメントです。個別の共同研究から研究所と国内外の研究機関の連携活動に至るまで、幅広く、支援やマネジメントをやっています。それ以外にも、研究所や法人の評価や戦略立案にも携わっています。あと、自分は手を動かしていませんが、研究者としての一面も維持しています。
どんなことでも携わった研究や連携活動が実を結ぶのが一番嬉しいです。一人でできることは限られるので、組織を問わずに周囲の人達(研究者、技術職員、URA、事務職員)からの協力や彼らとの連携は不可欠で、どうやってチームを組んで目標達成を目指すかを常に考えています。
「研究をするとは何か?」、「研究を進めるに必要なものは何か?」、「研究をする場所はどういうところか?」といったことを知っているので、「今何が必要なのか」というのを判断することができるかと思っています。あと、自分がやってなくても、携わっている研究について考えることを忘れないことも、今の職に役立っていると思います。
「研究」というのは多彩なことが積み上がってできるものです。ぜひ「“研究”のなかで自分が何をやりたいのか?」ということを考えてみてください。そうすると、自分の目指す方向が見えてくると思います。意外と見方を変えると、違った登る山が見えてくると思います。