研究室配属希望の方へ

研究理念

真実に誠実たれ。
生き物の生きざまを純粋な探求心の上に解き明かす研究をしたい。

研究アプローチ

野外調査と野外実験や室内実験を組み合わせた研究を目指しています。野外で面白い事象をみつけ、それを実験的に確かめることを組み合わせることで、説得力高く事実を述べることができると思っています。 卒論までの学生さんはどちらか一つになる場合が多いと思いますが、修士を考えている方には是非トライしてほしいです。

研究内容の決まり方は、大きく2通りあります。1つは、対象生物が好きで、その生き物のことなら何でも知りたい、という考え方と、気になる事象があって、その事象を明らかにするためなら対象生物は何でもよい(もちろん、適不適があるのでそれによって選ぶ)、という考え方です。どちらでもよいですが、生き物を選んだら、その生き物ならではの事象をやるのが楽しいと思います。

研究は新しい教科書をつくる作業です。今までは教科書を読む側の人でしたが、研究の世界に入ると、作る側に回ります。自分がどういうタイトルの教科書の、何という章のどこに新しい知見を足したいのか、という視点を持って研究内容を決めるとよいと思っています。

研究室のこと

  • PIの岩井は乳幼児子育て中です。子供を保育園に預けている、平日朝9時~午後5時以外は基本的に大学にはいません。また、急な発熱などの対応でドタキャンすることもあると思います。もちろん、そういう場合はメール等でできる限りの対応をしますが、そういうことがある、ということをご承知おきください 。

  • 産休、育休等の影響で、学生数が少ない研究室になっています。これから研究室の雰囲気を一緒に作っていこう、という方を歓迎します。

  • 赤坂研・小池研と学生部屋や実験室は合同で使用します。当研究室自体の人数は少ないですが、学生の縦横のつながりは十分作れますのでご安心ください。ゼミも赤坂研・小池研と合同で毎週水曜日の午前中に行います。研究計画、進捗報告、論文紹介、が年に数回ずつ回ってきます。広い研究内容に触れ、いろいろな意見をもらえます。他にも統計ゼミや発表練習、飲み会なども合同で開催されています。

  • その年の学生さんの時間割に合わせて、当研究室だけで週に1回進捗報告を行なっています。基本は前の週に行ったこと・今週行う予定、ですが、5分スピーチから、最近読んだ論文の中身を1時間かけて、まで自由に発表してもらいます。合同ゼミよりも気楽に、自分の研究について困っていることなどを相談してください。

よくある質問

コアタイムはありますか?

ありません。大学は自分から勉強したい人が来る場所ですから、来たくない、やりたくない、場合はやらなければよいだけです。いればよいというものでもありません。自分の行動がすべて自分に返ってくることを自覚して、各自で自分の研究生活をマネジメントしてください。失敗すれば卒業できない可能性が出てきますが、卒業も義務ではありません。岩井は9時‐17時ですので、この時間帯にいた方が、いろいろ話ができてよいとは思っています。ゼミは必ず出席してください。

調査地はどこですか?

基本的には自由に決めています。ただし、学部生は運転が認められていません。修士学生の場合も、2年以上大きな事故がなく免許を保持していること、2名以上であること、が運転の条件となっています。そのため、長期間、高頻度で車の使用が必要な調査地での研究は難しいのが現状です。現在は小笠原や西表といった比較的小規模な島嶼や、自転車で回れる都内の公園、大学の演習林などを利用しています。将来的に車での調査をされたい方は、早めに免許を取得し、練習しておくことをお勧めします。

研究にかかる費用負担はありますか?

研究内容によります。その年に行っている研究費のついたプロジェクトに参加する場合は、必要品の購入、旅費等は研究室で負担可能です。プロジェクト外の内容を希望する場合は、当然使途が異なるため、負担できませんので、自費負担となります。 研究室に既にある備品は使用可能です。

修士に行かないといけませんか?

どちらでも大丈夫です。ただ、修士に行かないから卒論はこれくらいでよい、という考え方は大嫌いです。こちらとしては、修士に行かないから、といって手を抜いた卒論指導をするつもりはありません。卒論の間に、しっかり学び、成長したい、と考えている人であれば歓迎します。ただし、就職活動はカエルの繁殖期と重なりますので、カエルを対象にする場合、よい時期を逃し、研究内容に制限ができてしまう、という点は否めません。

プログラムはどれを取ればいいですか?(*学内のみ)

森林科学プログラム、または生態系保全プログラムが近い内容です。実習で野外調査を経験していると卒業研究にも役立つと思います。知識という点では足りない分は自分で補えばよいと思いますが、頭の使い方、知識の集め方、は3年生までに十分学んできてください。

就職先はどういったところですか

一般企業が多いです。
設備工事・設計会社、ホームメーカー、への就職者がいました。また、林野庁、環境省などの公務員に決まった人もいます。
生態学系、森林科学系の就職情報が入ることはありますが、学部、修士卒では研究室から紹介して就職が決まる、ということはないと思ってください。