Research
カイコが生産するシルクの主成分である「シルクフィブロイン」と「シルクセリシン」。いずれも単純なアミノ酸から構成されていますが、これらが有する多様な特性から、新素材としての可能性を秘めています。
本研究室では、シルクの構造ー物性相関を明確化するとともに、その凝集構造を緻密に制御することで、目的の形態、物性、機能性を最適化し、シルクを新たな機能性素材として創出することを目的としています。
シルクが元来有する力学特性や機能性の機序を分子レベルで理解し、それらの機能を最大限に引き出すことで、医療機器、再生医療材料、食品添加物、培養肉、環境素材等、多彩なアウトプットを指向したシルク新素材開発を行っています。
管腔構造体
シートデバイス
スポンジ
フィルム
ゲル
樹脂
研究テーマ
研究テーマ
基礎研究
基礎研究
シルクフィブロイン−合成高分子複合化材料の開発と構造−機能相関解明
シルクフィブロインの炎症性機序解明に関する研究
シルクフィブロイン・シルクセリシンの物性制御法の確立
野生種カイコが産生するシルクフィブロインの溶媒処理における局所構造解析
応用研究
応用研究
シルクフィブロインシートによる骨格筋再生への試み
シルクフィブロインを基本骨格とした骨・軟骨再生材料の創製
血管再生・血管新生を指向したシルクフィブロイン材料の開発
創傷被覆材を指向したシルクフィブロインシートの開発
術後心房細動予防を目指したシルク基盤薬剤担持シートの開発
シルクフィブロイン-高分子複合体による心臓弁の開発
シルクタンパク質を利用した食品分野への応用