実験装置紹介

当研究室では、主に林産実習室という実験室で実験を行っています。多くの装置がありますが、その一部をご紹介します!

手すきマシーン

紙を作る時に使う装置です。当研究室のほとんどの学生が使用しています。環境資源科学科の物理学実験ではこの装置を用いて紙を作製します!

ACC装置

スターバースト、HJP-25005、スギノマシン社製

ACCとは、水中カウンターコリジョン(Aqueous Counter Collision)法 の略で、水中でパルプ繊維を高圧・高速で処理することで、マイクロサイズからナノサイズへとダウンサイズすることができます。

小型塗工機

(熊谷理機工業社製 KRK2201型)

劣化した紙にコーティングを行う装置です。上下のローラーで塗工することで、一度で紙の両面にコーティングを行うことができます。

引張試験機

(テンシロン万能試験機 RTC-1150A、エー・アンド・アイ社製)

作製した紙の強度を測るための試験装置です。紙の強度の測り方は様々ありますが、この装置では紙を引っ張り、破断した時にかかる荷重を測定することで、強度の評価を行います。

オスミウムコーター

Neoc-Pro/P、メイワフォーシス社製)

主に走査型電子顕微鏡(SEM)観察を行う際に用いる装置です。電子顕微鏡観察時、電子線によるダメージを防ぐために、オスミウム導電被膜をサンプルにコートすることができる装置です。コート時間によって、被膜の厚さも変えることができます。

凍結乾燥機

EYELA FDU-1200型 東京理化機械社製)

サンプルを凍結乾燥させることができる装置です。一度液体窒素で凍らせた後、この装置で水を昇華させることで凍結乾燥することができます。X線回折分析や比表面積測定に用いるサンプルを作製する際に使用します。

引裂試験機

KRK計荷重型引裂度試験機1/4荷重型、 熊谷理機工業製)

紙を引裂く強さを測定する装置です。折りたたんだ紙をセットし、振り子を用いて引き裂きます。そして引き裂きに必要なエネルギーを、振り子の位置エネルギーの損失から測定する装置です。劣化紙の強度測定などに使用しています。

紙厚測定器

紙厚測定器MEI-11 シチズンファインデバイス社製)

紙の厚さを測定できる装置です。自動で簡単に厚さを測ることができます。紙の厚さは、様々な物性の値を取るために必要であるため、必ず測定を行います。

真空乾燥器

真空乾燥AVO-310SB-D アズワン株式会社製)

装置内を減圧をし真空状態で乾燥することができる装置です。劣化紙保存のためのサンプルは、高温乾燥を避ける必要があります。そこで、この装置を用いて低温(約30℃)で乾燥を行っています。

耐折試験機

MIT耐折度試験機 熊谷理機工業 製)

紙を折り曲げて破れるまでの回数をカウントし、折り曲げに対する強度を測定する装置です。劣化紙の強度を測定するために主に使用しています。