ご挨拶

バイオマス構造機能学をやりませんか

"樹木の生長とは二酸化炭素の資源化"

化石燃料の大量消費による資源の枯渇、それに伴う地球規模環境リスク、さらに未曾有の大災害を経験した我が国では、科学技術の回顧と共に安全な再生可能資源の利用が求められています。

そこで木質バイオマスです。

の特徴は、水と光がもたらした恩恵を樹木として永年にわたって森林に蓄積、必要な時に資源として活用できる点です。

木質バイオマスの材料利用やエネルギー利用は、化石資源の消費量を減らす効果を生み出し、さらにその経済的な恩恵を森林の育成・管理に還元できれば、目指すべき循環型社会の実現に大きく近づくことにもなります。

しかしながら、材料を創製するにもエネルギー変換するにも、樹木という高度な生物構造体の理解が必要不可欠です。

そのためには、木質高分子が樹体内で発現している様々な機能について、マクロからナノレベルに至る構造的な立場から精密に解析する必要があると考えています。

細胞壁の骨格成分であるセルロースの高次構造およびヘミセルロースリグニンとの相互作用を解き明かし、組織・細胞に加えて樹種の多様性を深く理解することによって、さらなる木質バイオマスの有効利用に繋げていきたい、

そんなバイオマス構造機能学を一緒にやってみませんか