研究構想メンタリングセッションは,次にあげるような目的で行われます.
研究をしたことがない人が研究をスタートさせる
研究の段階に適した次の行動をいくつか知り,取捨選択してアクションプランを立てる
その目的のために,発表者は取り組みや研究(修士研究のテーマ,発表した修士研究,進行中の修士研究,博士課程での研究,共同研究など)を提示し,研究の経験者である教員などがレビューを行います.発表者とレビューアーの人数によってグループを構成してディスカッションします.セッション中は,自由に質疑して,発表者の次のアクションプランにつながるように,発表者とレビューアーはいっしょに研究課題や研究方法など研究の方向性を探ります.
発表者は,研究構想マップを用いて取り組みや研究について提示します.
1名の発表者の発表とディスカッションの流れは,発表者による解説ではじまり,その後は研究の方向性を探る質疑,そして,最後にリフレクションでアクションプランを検討します.
セッションの冒頭の発表者による解説は重要です.発表者は,研究構想マップとそれに付随する資料を使って,2分程度で,取り組みの特徴,意義,具体例について説明しましょう.その後の質疑を充実させるためです.2分程度で,取り組みの特徴を紹介したあと,徐々にパネルを開けていくように取り組みについてグループ内で効率よく理解を深めましょう.理解を深めつつ,研究の方向性を探りましょう.
最後に,リフレクションの時間を確保していますので,アクションプランをとにかく書き出しましょう.そして,そのあとに取捨選択や優先順位など検討してください.
グループに複数名の発表者がいる場合,セッション1回ですべての発表者がディスカションできるように,グループ内で時間配分を計画する必要があります.
研究構想マップは,向後(2016)をもとに作成された資料です.向後(2016)を参考に記入することが推奨されます.それでも作成に難しさを感じたときに利用できるものとして,研究構想マップの作成を支援する目的で,このヒントを作成しました.
書きやすいところから取り組んではどうでしょうか.研究構想マップにあるそれぞれの枠を行ったり来たりすることを推奨します.
以下に研究構想マップにあるそれぞれの枠に記入するためのヒントを示しますが,順番は気にせず,利用して記入してください.(追加情報)は枠内ではなくても枠外や追加資料として準備しておくとよいでしょう.
<教育工学の研究フレームワーク(向後 2016)の「日常」「背景」「定義」「分析」に対応>
あなたの現場(研修や授業,取り組みなど)でどうにかしたいと思っている問題を書きましょう.初めは,具体的である必要はなく,現場にある「あれはまずい」「もっとどうにかしたい」と思いついたことを箇条書きでも単語でも良いので書きましょう.
(追加情報)
他の人に重要さがわかるような背景情報を追加する
他の人がわかるような定義(単語,あなたの立場,環境など)を追加する
他の人がわかるように現場の構成要素(教材,システムなど)やプロセス(グループ学習,対面学習など)の説明を追加する
<教育工学の研究フレームワーク(向後 2016)の「日常」「背景」「定義」「分析」に対応>
あなたの現場(研修や授業,取り組みなど)で起きている問題に対してあったらいいなぁと思うツール(チェックリスト,ジョブエイドなど)やシステム(LMS,ポータルなど)などを書きましょう.初めは,具体的である必要はなく,「こんなものがあると私の現場の問題が解決するのでは?」と思うものを箇条書きでも単語でも良いので書きましょう.
(追加情報)
他の人に重要さがわかるような背景情報を追加する
他の人がわかるような定義(単語,あなたの立場,環境など)を追加する
他の人がわかるように現場の構成要素(教材,システムなど)やプロセス(グループ学習,対面学習など)の説明を追加する
<教育工学の研究フレームワーク(向後 2016)の「分析」「測定」に対応>
問題であることを示す数値や記録などを書きましょう.現状で数値や記録などない場合は,問題であることを示すために行なった方がよい分析(IDチェックリストによるチェックなど)や測定(テスト,アンケートなど)について書いておきましょう.
(追加情報)
他の人がわかるように分析に利用する道具の説明を追加する
他の人がわかるように測定する方法の説明を追加する
<教育工学の研究フレームワーク(向後 2016)の「訓練」「支援」に対応>
現場での問題を改善または解決するために,どのようなID理論・モデルや考え方を利用できそうか書きましょう.いろいろと考えついた場合は,いろいろ書いておきましょう.研究の中心にもっとも関係するID理論・モデルを書くことです.
(追加情報)
他の人がわかるようにID理論・モデルを説明した情報を追加する
<教育工学の研究フレームワーク(向後 2016)の「訓練」「支援」に対応>
<教育工学の研究フレームワーク(向後 2016)の「訓練」「支援」「拡張」に対応>
<教育工学の研究フレームワーク(向後 2016)の「訓練」「支援」に対応>
<教育工学の研究フレームワーク(向後 2016)の「訓練」「支援」「拡張」に対応>
<教育工学の研究フレームワーク(向後 2016)の「分析」「測定」に対応>
記入欄はありませんが,全体を表すようなタイトルを追加して書いてはどうでしょうか.