会社に理念・ビジョンが無いと、行き先が決まっていない船に乗るようなことと一緒で
社内のIT化も、意図・目的・ゴールを定めることが非常に大切です。
何のために、どのようにして、どのようなゴールを目指すのか
それによって、どのような喜びを得ることができるのか。
意図・目的・ゴールを作り、数値も使いながら、社内用の資料に盛り込み
経営計画として施策をスタートし、たくさんの社内の人を巻き込みながら
進めていくことを意識してください。
社内のIT化で使える指標はたくさんあります。
・物を探す時間
一般のサラリーマンの方が仕事中に物事を探す時間は
1年間に平均160時間あると言われています。
1年の間に1ヶ月間も物事を探していることになります。
情報のIT化によって「探す」から「検索」できるようになると
余裕で半分の時間になります。80時間×人数で
膨大な時間を生み出すことになります。
・移動する時間
会うために移動することは大切なのですが
全部移動していたら、時間がいくらあっても足りません。
移動時間というのは、時間とお金が掛かります。
なのに移動中の時間というものは有効活用が難しい。
電車の中でデスクワークをするにも、限界がありますし
歩きながらデスクワークも出来ません。
通話くらいは出来ますが場所によっては通話も難しいです。
全員の移動時間を月間20時間減らすことが出来れば
20時間×人数で、これもまた膨大な時間を生み出すことになります。
旅費交通費のコストダウンにもなります。
年間3,000万円の旅費交通費が、半分の1,500万円になった事例もあります。
・社内教育コスト
5人の新人を育てるのに、OJTを施す側と、OJTを受ける側
合計時間が年間で約2,000時間あると言われています。
毎回同じことを教えている内容を全てIT化して
重要な部分や議論する部分などのみをOJTとして
基本的な部分を極力OFF-JT化(デジタルデータで均一化された教育)することで
新人の教育は最大70%自動化することができます。(30%が濃いOJT)
そうすることで、上司・先輩の業務に集中できる時間も増えます。
・印刷代
紙をたくさん使う会社でしたら、年間で500万円などコストがかかっています。
クラウド上にデータを置き、「探す」から「検索」するという流れに変えることで
印刷をする必要も減らすことができます。
スマホやPCの画面を見ればOKという文化に近づいていきます。
ちょっと強引ですが、情報がクラウド化された後に
印刷には総務部長の許可が必要。というルールを設けるだけで
印刷が99%なくなったという事例もあります。
・その他
電話代、各種ツール代、複合機(撤去)、書類保管ロッカーの場所(撤去)なども
使える指標になります。