当校では、「岡山市部活動ガイドライン」を基にガイドラインを策定し、部活動に励んでいます。
令和７年４月
令和７年度 岡山市立高松中学校 部活動ガイドライン（活動方針）
Ⅰ 本校が目指す部活動
○ 岡山市が目指す部活動
部活動を通じて、生涯にわたって心身の健康を保持増進し、スポーツや文化・科学に親しむ基礎を培う資質・能力の育成を図るとともにバランスのとれた心身の成長と豊かな学校生活を送ることができるようにする。
部活動の意義（本校で特に大切にしたいこと）
本校では、学校教育目標『自立を目指す心豊かな生徒の育成』を達成させるために、４つの重点目標を掲げ、取組を進めています。その一つに「生徒の主体的な活動」があり、行事や生徒会活動、部活動やボランティア活動において、生徒自らが主体的に積極的に活動できるために事前に十分な準備等を行い、生徒の達成感が得られるよう重点的に取り組んでいます。特に部活動においては、地域における各種団体やスポーツ少年団等の取組を引き継ぎ、また生徒一人一人のニーズにも可能な限り対応し、毎年、部活動を設置し、外部指導者の協力も得て活動しています。
部活動は、同じ生活年齢の者と過ごす学年や学級集団と違い、異年齢で構成された集団です。学級や学年を離れた集団のなかで、互いに認め合い、励まし合って先輩、後輩または互い同士から学ぶことは多く、厳しさや温もりの通いあう交流が得られるのも部活動の大きな特徴です。また、大会やコンクール、地域での発表、ボランティアの機会を一つの励みや活動の目標として、日々、厳しい練習や鍛錬にも励んでいます。事実、日常の学校生活や家庭生活において、基本的な生活習慣が身に付いたり、互いに影響しあって、よりよい部活動に取り組めたりしています。さらには、共通な目標に向かって、部員全員が協力したり努力したりすること、そのために人との折り合いを付け、自分に向き合い、活動しています。大会やコンクールにおいては、結果が必ずついてきますが、その結果を自らの取組や活動の結果として真摯に受け止め、以後の活動や自身の取組につなげることともなっています。
このように、自己の存在や役割、責任を見つめ、目標に向かって取り組むことのできる部活動は、学校において、豊かな人間性や社会性を身に付けさせることのできる貴重な場となっています。
Ⅱ 部活動の運営について
１ 適切な運営のための体制整備
本校では、部活動を適切に運営していくために、以下のように体制を整備します。
○ 毎年度、岡山市部活動ガイドライン(改訂版)に則り、部活動に係る活動方針（ガイドライン）を作成し、学校ホームページで公開します。また、年間・月間の活動計画等を作成し、文書等で生徒・保護者に配付します。
○ 生徒や教職員の数、部活動指導員の配置状況を踏まえ、生徒のニーズに応えながら、適正な数の部活動を設置します。
○ 毎月の活動計画等の確認により、各部の活動内容を把握し、生徒が安全に活動を行い、教職員の負担が過度とならないようにします。
○ 大会や練習試合等の参加については、日程等を十分に考慮し過度な負担にならないようにします。
２ 合理的でかつ効率的・効果的な活動の推進のための取組
体罰やハラスメントの行使は、生徒の人間としての尊厳を否定するものであり、すべての指導者が、体罰は認められないもので、根絶すべきものであると再認識し、セクハラ行為の禁止はもちろん指導中の言動や態度にも十分注意します。いじめについては、「いじめ防止対策推進法」及び「岡山市いじめ防止対策基本方針」のもと、適切に対応します。
○ 部活動の実施にあたっては、トレーニング効果を得るために休養を適切に取ることが必要であること、過度の練習がスポーツ障害のリスクを高めることや運動能力の向上につながらないこと等を理解します。また、生徒とコミュニケーションを十分に図り、生徒がそれぞれの目標を達成できるよう、科学的トレーニングの導入等により、休養を取りつつ、短時間で効果が得られる指導を行います。このことについては、中央競技団体が作成する指導手引きを積極的に活用し、活動に取り組みます。
○ 文化部活動の実施にあたっては、生徒のバランスのとれた健全な成長の確保の観点から休養を適切に取ることが必要であること、過度の活動が生徒の心身に負担を与え、文化部活動以外の様々な活動に参加する機会を奪うこと等を正しく理解します。生徒とコミュニケーションを十分に図り、生徒がバーンアウトすることなく、それぞれの目標を達成できるよう、休養を適切に取りつつ、短時間で効果が得られる指導を行います。
３ 適切な休養日等の設定
本校では、活動の効果を高め、適切な運営をしていくため、以下のように休養日を設定します。
○ 週当たり原則２日以上の休養日を設定します。平日は原則水曜日を休養日とし朝練習、放課後練習ともに実施しません。学校行事等の実施のため平日の休養日を他の曜日と振り替えることもあります。土曜日及び日曜日（以下「週末」とする。）は少なくとも１日以上を休養日とします。週末の休養日設定については、各部活動の大会日程、練習場所の割り振り等により、各部毎に設定します。
○ １日の活動時間は、平日２時間以内、休業日（長期休業期間中及び「週末」を含む。）は３時間以内とします。また、練習試合等は原則半日以下とする。ただし、大会等への参加などによりやむを得ず「週末」に活動した場合（半日を超える活動を含む）は、代替休養日を確保します。（「活動時間」には、会場への移動、複数校で実施する練習試合の試合間の休憩、見学等は含みません。）
○ 準備・片付け・ミーティング等の時間は活動時間に含めず、２０分以内とする。
○ 長期休業中の休養日の設定は、学期中に準じた扱いとします。ただし、大会等の日程や練習計画によっては、必ずしも平日の休養日が水曜日とならない場合があります。また、閉庁日５日間、年末年始の休日を含んだ１週間程度の連続した休養期間を年に２回設けることとします。
○ 始業前の活動については、放課後の練習時間が十分とれない場合等に、学校生活や家庭等へ配慮した上で行います。
４ 安全管理と事故防止について
○ 校長及び部活動顧問は、活動における安全管理について指導監督体制を整備し、生徒が常に安全に活動できるよう事故の未然防止や事故発生時の適切な対応について校内での研修を行うとともに、生徒に対して安全に関する指導を適切に行います。
○ 気候変動等により、暑熱環境が悪化する中で、学校管理下の活動、とりわけ夏季の部活動における熱中症事故の防止等、生徒の安全確保に向けた取組の強化が急務となっています。暑さ指数等を参考に、学校の置かれている環境や生徒の実態に応じた防止対策等により、生徒の安全確保の徹底を図ります。
５ その他
○ 本校では、学区体育協会等の地域団体と連携し、部活動だけではなく社会体育等の活動の場で、生徒が体力づくりに取り組めるよう、一層連携をとることとします。
○ 本ガイドラインは、岡山市教育委員会が策定した「岡山市部活動ガイドライン(改訂版【R4.12】)」を受けて策定したものであり、ここに記載されていないものについては、「岡山市部活動ガイドライン(改訂版【R4.12】)」に準じるものとします。