UWCSEA First Language (Japanese)

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Intro to HS Japanese 9年生10年生対象の日本語 UWCコースについて話します🎥.mp4

UWCSEA First Language (Japanese)

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course description

コースの説明と目的

UWCSEAにおける第一言語コースは、当該言語を母語とする生徒および母語話者に近い生徒を対象とし、言語スキルの向上と背景となる文化的側面への深い理解を促すことを目的として開講されるコースです。I BディプロマのLanguage A科目として当該言語を選択する生徒、また当該言語を第一言語とする他の教育システムへの変更を計画している生徒のどちらのケースにおいてもそのスムースな移行をサポートするコースとなっています。

I Bディプロマで英語以外の言語でLanguage Aを選択した場合は、バイリンガル・ディプロマが授与されます。次のケースが該当します。

UWCSEAにおける第一言語教育の重要性

多様性の尊重は、UWCのミッションの中心です。言語の多様性は、多様性の重要な要素であり、2カ国語使用(バイリンガリズム)、多言語使用(マルチリンガリズム)は、認知的、言語的、社会文化的、感情的なメリットをもたらします。当校は英語を共通語とするインターナショナルスクールですが、生徒たちの言語プロフィールは非常に多様であることを鑑み、バイリンガル/マルチリンガルをサポートすることに積極的に取り組んでいます。 

しっかりとした基盤となる第一言語を持つことがいかに重要であるかを認識しているため、私たちにはその習得の機会を提供する使命があります。母語による言語能力の育成が個人の成長に大いに貢献することは明らかです。


コース内容

コースは6つの共通ユニットで構成されています。スキルベースの基礎ユニットとコアユニットから成り、これらのユニットを2年間で学びます。コアユニットは、4つのテーマに沿った内容で構成されています。第一言語コースでは、母語としての言語は違えど、すべての生徒が同じ概念的理解とスキルに取り組みますが、それぞれの第一言語に合わせた形で指導がなされます。学習成果は、UWCSEAのミッション・コンピテンシーに向けた進歩をサポートするために明確にデザインされています。

基礎ユニット

コアユニット 

言語能力 

このユニットでは、音声学、音韻論、形態論、構文、意味論、語用論など、言語の主要な面を扱います。ここでは、言語の基本的な構成要素と、当該言語がどのように機能するかに焦点を当てます。このユニットには、語彙、文法、単語の形成と文の構造、そしてレジスター、イディオム、レトリックなどの文体の側面が含まれています。また、このユニットには比 較言語学の要素が含まれており、生徒は母語と他の言語との相違点・共通点などを考える機会を持ちます。このユニットは、「必須リテラシー」と「対人・異文化理解」の両方におけるミッション・コンピテンシーの達成に貢献します。

文学的能力

このユニットは、文学作品や文章の比較、分析、解釈、評価に焦点を当てています。詩歌、小説、短編小説、物語、エッセイや論説文などのノンフィクション形式など、さまざまなジャンルを探求することで、文学的能力を身につけていきます。また、作品や文学の変遷を学ぶことで、生徒は母語で書かれた文章の種類や変化について理解することができます。文芸批評は基本的に、テーマ、スタイル、設定、

歴史的・政治的背景に関連した、証拠に裏付けられた意見です。作家が使用しているさまざまな表現上の工夫を探求することにより、作品の解釈や文章力を磨いていきます。このユニットは、「必須リテラシー」のミッション・コンピテンシーを達成するための重要な要素となっています。

アイデンティティと言語 

このユニットでは、言語とアイデンティティの関係を探ります。その範囲は、自分の言語的なアイデンティティーが何を意味するかという個人的な探求から、社会的な要因がどのように自分自身に影響を与えるかという広範な理解にまで及びます。生徒たちは、スタイルや声、言語による芸術的表現の概念、そしてそれが個人の幸福感や主体性にどのように結びつくのかといった側面を考えます。特に、子供から大人への移行期に焦点を当て、性格や個性が第一言語でのコミュニケーションをどのように形成するかを考えます。言語における性差別、移民の経験、言語的差別などの問題を取り上げ、これらが個人にどのような影響を与えるかを考えます。このユニットは、「対人・異文化理解」と「自己とコミュニティの共生と幸福」の両方のミッション・コンピテンシーへの理解の促進に貢献します。

文化と背景

このユニットでは、言語と文化の関係を探り、地理的、歴史的、文化的、政治的な側面を含め、言語が使用される背景が意味にどのように影響するかを理解します。作品が書かれた時の時代背景だけでなく、作品が読まれた時の文化的背景、そしてそれが作品の受け止め方にどのような影響を与えるかを探り、さらに私たち自身の文化的背景が言語を解釈する方法をどのように形成するかについても学びます。また、イデオロギー、植民地化、政治などの側面がグループの経験を形成する上で果たす役割についても検討します。このユニットは、ミッション・コンピテンシーである「対人関係と異文化理解」の達成に貢献します。

持続可能性と環境問題 

このユニットは、現代の環境問題を調査し、議論するための語彙と分析ツールを学生に提供します。さまざまな環境問題を検討することで、生徒は母語で持続可能性の概念を探求する機会を得ます。このユニットの目標は、これらの問題について意味のある適切な方法で議論ができるようになることであり、そのために、ライフスタイル、環境活動、政治的アプローチを比較しながら、自国における持続可能性と環境問題解決の視点を検討します。認知的学術言語能力(CALP)が向上すれば、地理や理科などの科目でこれらのトピックに関する学習に取り組むことができるようになります。このユニットでは、芸術がどのように人々を環境問題に関わらせることができるか(Art-ivism)を、詩、ドラマ、映画、歌を通して気候変動の視点と経験を学ぶことで確認します。生徒は、支配的なパラダイムや世界観が私たちと環境との関係にどのような影響を与えているのか、特に先住民と支配的な文化が浸透したライフスタイルとの対比を客観的視点を持って検討することが推奨されます。学校での持続可能性関連プロジェクトのツールとして母語を活用する機会も計画されています。このユニットは、「持続可能な開発」のミッション・コンピテンシーの達成に貢献します。

グローバル・シチズンシップ 

このユニットでは、グローバル・シチズンシップにおける言語の役割を理解するために、時事問題に取り組みます。倫理、テクノロジー、メディア、人権などの分野で、現代の様々な問題、議論の余地のある問題、ミッションに関連する問題を学習することで、生徒は私たちの世界の複雑さと相互関連性、そしてより良い社会への変化に貢献するための言語とコミュニケーションスキルの重要性について理解を深めます(例:ソーシャルメディアやマスメディアを通じて)。デジタルと情報リテラシーのスキルを身につけ、どの聴衆層に向けて発信していくのかを認識することで、アドボカシー(主張、提唱)、ディスカッション、ディベートのツールとして母語を使用する機会を得ることができます。このユニットは、「平和構築」のミッション・コンピテンシー達成に貢献します。


コースで学ぶスキル

生徒は、コースを通じて多くの必須言語能力とリテラシー能力を身につけます。

スピーキング 

教室での活動に積極的に参加し、クラスで学習したユニットに基づいて、ディスカッション、ディベート、インタビュー、プレゼンテーションに参加することが求められます。

リスニング 

能動的な言語能力と受容的な言語能力を統合的に開発します。生徒は言語の多様性を評価することを学びます。生徒ひとりひとりの人間的な成長と、自分と他人に対する理解を促します。

リーディング 

読書の楽しみを見つけ、作家の書き方が作品にどのような効果を上げているかを理解するために、広く読書をすることが奨励されます。文学的なテーマや現代的な問題を探求するために、様々な文学作品を学習します。作品は、批評的な考察や教室でのディスカッションを促進するために慎重に選ばれています。修辞法に代表される分析ツールを使いながら、作品の理解と解釈、分析力を磨いていきます。

ライティング 

文学的な解説、キャラクターやプロットの分析、クリエイティブな文章や個性あふれる文章、ノンフィクション的な文章、評論文や論説文などの説得力のある文章など、さまざまな形式の文章の書き方を通して、正確かつ適切で、効果的な伝達方法を学びます。ライティングプロセスの一環として、計画、下書き、推敲の重要性を理解し、幅広い語彙、正しい文法、綴り、句読点の使い方に留意しながら自分のスタイルを確立していくことで、相手を意識した文章を書くことができるようになります。

言語理解 

批評的思考を含む、解釈、分析、評価のスキルを身につけます。


評価

―内部評価

達成度は、UWCSEA 7-1 Attainment Grading Scaleを用いて評価されます。

学習への取り組みは、UWCSEAのATL(自己管理、コミュニケーション、コラボレーション)を用いて評価されます。

UWCSEAの評価は全体的なものであるため、到達度とATLは継続的および総括的な評価ツールの範囲に基づいています。共通の総括的評価ツールは、標準化を可能にするために、第一言語コースのすべての言語で使用されます。

UWCSEA評価原則についての詳細はこちらをご覧ください。

(参考)その他の外部評価


Course FAQ Reference

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