令和8年度 修学旅行を終えて
~「まこと」の心で学び、自治の力を発揮した3日間~
3日間の修学旅行が無事に終了いたしました。保護者の皆様におかれましては、当日までの体調管理や準備、そして温かいお迎えをいただき、心より感謝申し上げます。
今年度の修学旅行は、本校が大切にしている「自ら考え行動する力(実践力)」と「仲間を大切にする心」が随所に見られた素晴らしい学びの場となりました。
1日目 大阪・なにわ商人体験
大阪の商店街に響き渡ったのは、「鳥取県米子市の特産品をどうぞ!」という淀中生の元気な声でした。初めての販売活動に戸惑いながらも、自分たちで声を出し、呼び込みを行う姿には、地域を愛し、その魅力を伝えようとするあたたかい気持ちが宿っていました。
2日目 京都エキスカーション(班別自主研修)
事前の計画に基づき、自分たちの足で京都の街を巡りました。ほとんどの班が予定通りに行程を進めることができましたが、それ以上に価値があったのは、疲れている仲間を気遣い、声を掛け合う姿でした。
3日目 ユニバーサル・スタジオ・ジャパン
最終日、あいにくの雨となりましたが、生徒たち雨という状況を受け入れ、その中でどうすれば楽しめるかを創意工夫する姿が見られました。これは、困難な状況においても自ら的確に判断し、前向きに解決しようとする姿勢の表れでした。
また、忘れてはならないのが、この3日間、私たちの学びを影で支えてくださった方々がいるということです。
安全運転で目的地まで送り届けてくださったバスの運転手さん、生徒たちの最高の笑顔を逃さず記録してくださったカメラマンさん、そして、複雑な行程をプロの視点で支え、生徒の安全を第一に見守ってくださった添乗員さん。皆様の温かいサポートがあったからこそ、生徒たちは安心して活動に打ち込むことができました。この場をお借りして、深く感謝申し上げます。
今回の修学旅行は、全てが計画通り、完璧にいったわけではありません。時には失敗や反省すべき点もあったことでしょう。しかし、本校の校訓である「わたくしはまことをもって貫きます」の精神に照らせば、失敗から学び、次へ活かすことこそが真の成長です。この3日間で得た「気づき」を「行動」へと繋げ、これからの学校生活の中でさらに高い「自治の力」を発揮してくれることを期待しています。淀江中学校は、これからも地域と連携し、生徒一人一人が輝く学校づくりを進めていきます。
この旅行で大きな成長を見せた3年生には、そのエネルギーを次なる挑戦へと繋げてほしいと願っています。
まずは、目前に迫った「最後の夏季総体」です。修学旅行で発揮した、困難な状況でも自ら判断し行動する力を、今度は部活動の集大成として全力でぶつけてください。
また、この3日間で深まった「仲間との絆」を大切にしてください。互いの多様な価値観を認め合い、支え合える関係こそが、これからの学校生活の基盤となります。
そして最後に、自らの「進路を切り拓く」挑戦です。未知の場所を自分たちの足で進んだ班別研修のように、自分の将来という道も、力強く歩んでいってください。
修学旅行での学びを自信に変え、淀江中学校の顔としてさらに飛躍することを期待しています。
令和八年度 赴任のご挨拶
― 創立八十周年の節目、淀江中学校の新たな歴史を共に拓く ―
「白鳳の里」淀江に、うららかな春の光が降り注ぎ、まちの桜が新入生を祝福するように美しく咲き誇っています。
この度、歴史と伝統ある米子市立淀江中学校の校長として赴任いたしました、冨田 健一(とみた けんいち)と申します。地域に愛され、輝かしい歴史を積み重ねてきた本校の一員となれましたことを、心から光栄に感じております。
さて、去る四月十日、本校は八十一名の新入生を迎え、第八十回入学式を挙行いたしました。 本校は、昭和二十二年の開校以来、今年で八十周年という大きな節目を迎えます。一万人近い先輩方が社会の第一線で活躍されているこの学び舎で、新入生たちは、歴史の証人として、そして新たな一ページをつくる主役として、その第一歩を踏み出しました。
私は、校長として、生徒たちに次の二つのことを伝えています。
一、歴史を誇り、未来を拓く
私たちの淀江は、古代から続く豊かな文化が息づく町です。この伝統ある地で学ぶことに誇りを持ち、先人が築いてきた歴史を礎に、自分たちの新しい力で淀江中学校の未来を拓いていってほしいと願っています。
二、「まことをもって貫く」
本校の校訓であるこの言葉を大切にしたいと考えています。「まこと」とは、誠実さと真心です。中学校生活の中で壁にぶつかった時も、自分自身に嘘をつかず、仲間を思いやり、最後まで誠実にやり抜く心。その積み重ねが、生徒一人ひとりと、この淀江中学校をさらに輝かせる原動力になると信じています。
米子市が掲げる「住んで楽しいまち米子」の未来を担う一員として、生徒たちが淀江の地で誇り高く育っていくよう、我々教職員一同、一丸となって教育活動に邁進する所存です。
保護者の皆様、地域の皆様におかれましては、本校の教育活動へのご理解を賜りますとともに、多感な時期を過ごす子どもたちの成長を、学校・家庭・地域の三者が手を取り合い、共に支えていただければ幸いです。
この「八十周年」という特別な一年が、生徒たちにとって、そして地域の皆様にとって希望に満ちたものになりますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。
令和八年四月 米子市立淀江中学校長 冨田 健一