学校の概況
本校は、大山の雄姿を仰ぎ見ることができる弓ヶ浜半島先端に立地し、緑の田園に囲まれ、比較的恵まれた自然環境にある。
昭和33年4月1日、外江中学校、渡中学校、誠道中学校が統合して生まれ、鉄筋コンクリート3階の校舎が建てられた。昭和59年3月には防音・暖房を完備した講堂、平成元年度には武道場が完成した。
昭和60年4月、生徒増により校区が二つに分かれ、新たに境港市立第三中学校が誕生した。これにより第二中学校は学級数16(各学年5、特1)となった。
現在は、開校当時の校舎は解体され、平成26年11月に新校舎が竣工し、翌年に併設された給食センターによる給食も始まり、生徒たちは新たな環境のもとで生活を送っている。
今年度、学級数は11(1・2・3学年3学級、特別支援学級2学級)である。開校当初、校区の小学校は5校であったが、校区が分かれた後は余子小・中浜小・誠道小の3校となった。そして、令和2年3月には児童数減少に伴い、余子小学校と誠道小学校が統合された。
開校以来、良き校風樹立のために地域ぐるみの努力がなされ、保護者は教育熱心で、PTA活動も活発であり、学校に対しても協力的である。生徒も地域の行事によく関わり、地元のボランティア活動への参加も多い。転入・転出の生徒も多いが、他県からの移住者への排他的な感情もなく、融和的な気風の強い地域である。
最近の傾向として、保護者の価値観の多様性が見られ、生徒の気質にも多様化が見られるが、一般的な生徒の傾向としては次のことが言える。
(1)すすんであいさつができる。
(2)明るく、素直で人なつっこい。
(3)物事にあまりこだわらない。
(4)積極性に欠け、自分を表現するのが苦手である。
(5)グループ化して閉鎖的な集団を形成することがある。
境港市の概況
境港市は鳥取県の最北端にあり、長さ20㎞程の突出した砂州である弓ヶ浜半島の先端に位置している。東は美保湾、西は大根島、南は米子市と接し、北は一衣帯水の境水道を隔てて島根半島に相対している。昭和47年に完成した境水道大橋(総延長1714.31m)と平成16年に完成した江島大橋(全長1446m)は、共に境港市を代表するランドマークであり、これによりそれぞれ島根半島、大根島と陸路で行き来できるようになった。(北緯35度30分、東経133度14分)
市の広さは東西4㎞・南北6㎞、全面積29.1㎢であり、人口は約3万3千人である。昭和29年に6町村が合併して境港市になり、昭和31年4月1日に市政を施行した。良港としての立地条件を備えているために、古くから港を中心に栄えてきた町である。
基幹産業は水産業で、その関連の商工業が産業の中心である。平成22年8月に国から重点港湾に指定、平成23年11月には日本海側拠点港に選定され、日本海有数の漁港及び貿易港として整備され、その背後には、水産加工団地がある。近年は大型のクルーズ客船が多く来航するなど、国際的な交流も盛んになってきた。
さらに平成5年7月に誕生した水木しげるロードは、令和2年には累計入込客数が4000万人を超え、境港市の産業及び観光の面で大きく貢献し、「さかなと鬼太郎のまち」として、県外はもちろん、その名を海外へも発信している。