未来授業計画
未来授業計画とは、
宮崎西高等学校及び附属中学校の授業改善に関わる取組のこと。
授業で扱う知識は、発見されたときの「驚きの飛躍」とその後の「積み上げられた論理」とを合わせ持ちます。
授業の中でいかに「感性」(ART)と「理性」(STEM)を調和させ、生徒自身の研究のヒントとなり、学問の扉を
開けることになっていくか、新しい授業改革に全校で取り組んでいきます。
高校における現状と今後
本校では、各教科ごとに年3回の教科指導研究会を実施し、授業改善に向けた取組を行っています。
宮西型「STEAMプログラム」が本格的に動き出すと、教科の授業が生徒たちの興味と結びつき、研
究のきっかけを生むようなものになっているのか、という観点がより重要になってきます。普段の授業
の中に起こる生徒の疑問や発見を大切にしていくことや、生徒の教科横断的な研究テーマが他教科との
連携を進めることになる可能性など、教科の枠を超えた柔軟な対応が必要となってきます。
附属中学校における現状と今後
特色ある教育活動が実践されている附属中学校において、科学系オリンピックの日本代表が生まれた
要因とこれらの授業との関係の検証から、このような生徒を今後も輩出するには、知的興味を伸ばして
いく自由度と知的体験の豊かな枠組みを、より意識的に設定した特色ある教育活動を進めていく必要が
あると考えます。
感性(ART)の授業への挑戦「未来授業計画」
以上のことから、附属中・高校における取組として、以下のような授業改善を目指していきます。
① 新たにSTEAMプログラムの教科指導研究を推進する組織を作り、附属中から高校まで一貫し
て、全教科で生徒たち自身の研究のきっかけを生み出すような、感性(ART)と理性(STEM)が融
合した未来授業を計画的に試みていきます。附属中においては中学3年の2学期から3学期を「黄
金の学期」として、「STEAMジュニア」から高校の「STEAMプログラム」につながる生徒
たちの自由な学習や研究活動を促進させます。
② これらの取り組みの評価は、生徒の卒業論文アンケートで研究テーマの「授業引用度」評価、
「STEAMジュニア」の影響度の調査を行うことで数値的に判断していきます。
生徒側からの授業改革「STEAM BOOK」
本校はこれまで10年以上にわたって、生徒の学習や生活の自主管理、また、その日の授業のポイン
トをメモする「振り返り」(Reflection)機能を持たせた本校オリジナルの手帳を作成し、生徒に活用
させてきた歴史があります。この手帳を、「STEAM BOOK」として再構成し、振り返り機能に
重点を置き、授業や講演会における「感性」と「理性」の出会いや自分の研究のヒントを記録するた
めの手帳として、生徒全員に配布し活用を促進します。これが、生徒側からの授業改革です。