Q & A

これまでの高知国際中学校オープンスクールや学校説明会で、小学生やその保護者の皆様からいただいたご質問とその回答です。

Q&A

令和5年度学校説明会のアンケートへのご回答をいただきありがとうございました。いただいたご質問への回答はこちらです。 

  学校説明会で頂いた質問に対する回答(PDF)

  また、令和6年度高知県立中学校入学出願に関しては、学校説明会時に配布いたしました「令和6年度高知県立中学校入学の手引」をご確認ください。

 入学願書の配布期間は令和6年1月5日(金)からです。出願期間は令和6年1月22日(月)から1月25日(木)となっておりますので、お早めにご入手ください。

  ※中学校入学出願に関する問い合わせ先:高知県教育委員会事務局高等学校課


令和5年度オープンスクール(第1回・第2回)のアンケートへのご回答をいただきありがとうございました。いただいたご質問への回答はこちらです。

  オープンスクールで頂いた質問に対する回答(PDF)

在校生(高知国際中学生)向け

学校生活について

1)国際バカロレア教育は、いつから受けることができますか

 現在は認定前のため試行となりますが、中学校の授業は平成30年4月から国際バカロレアの中等教育プログラム(MYP)と同様の内容で実施しています。なお、高知国際中学校・高等学校は令和3年3月までに国際バカロレアの認定校となること目指して、準備を進めています。

2)給食はありますか。

 基本的に給食です。行事等により弁当が必要な日もあります。

3)寮はありますか。

 高知国際中学校・高等学校とも寮はありません。現時点では寮を新しく整備する予定はありません。

4)校内では外履きのままでしたが、普段は上履きがあるのか気になりました

 普段も上履きはありません。体育館シューズと体育用運動靴が必要となります。校舎内は、一部(音楽室・和室・体育館など)を除き、土足です。

5)校内で使用されているiPadを、生徒たちはどのように活用しているのか、また使用のルールがあればどんなことか知りたいです。

 校内では、学習に関わることしかiPadの使用はできません。インストールできるアプリについても許可制にしています。生徒自身はiPadを持っている意味を自分で考えて行動します。

 基本的には、課題で出されたレポートを書いたり、プレゼンテーションを作ったりする活動で使用する他、授業に関すること伝達ツールとしても活用します。

6)基本的に勉強が中心の学校生活ですか?

 勉強することは大きなウェイトを占めます。本校は併設型中高一貫校なので、高校入試がない分余裕を持って学習することができます。授業は主に探究ベースで行い、自ら考える力の育成を目指しています。

 探究するためにはその基礎となる知識や技能も必要となるため、それを補うための家庭学習は重要な役割を担っています。ただし、生徒主体での課外活動(SA活動や部活動など)も多いので、一般的に考えられている「勉強」ばかりを行なっているわけではありません。

7)遠方から通学する場合、学業と部活動の両立はできますか。

 授業が終わってからの下校時間は通常15時50分ごろ(月・火・木)もしくは16時50分ごろ(水・金)です。課外活動が許可されている生徒も18時30分までに下校しなければなりません。部活動は、平日の活動時間は原則18時30分までです。

 また、活動日は原則として月曜日から土曜日のうち4日間とし、日曜日等の公式大会などについては許可制となっています。在校生の中にも遠方から通学している生徒もいますが、時間を有効に使って学業と部活動を両立しています。

8)部活動、国際交流、学校行事はどんなものがありますか。

 現在、運動部として「陸上競技部」「弓道部」「サッカー部」「水泳競技部」「バスケットボール部」、文化部として「吹奏楽部」「美術部」「ESS(English Speaking Society)部」の8つの部活動があります。

 部活動によっては中学生と高校生が一緒に練習する日を設けている場合があります。  

 国際交流につきましては、3年次に予定している海外修学旅行先である台湾の明道中学校との交流、また、高知西高等学校や高知国際高等学校への留学生及び本校への聴講生との交流があります。令和元年度は「ハーバード大学合唱団」やフィジー・サモア・トンガ・ツバルの生徒達との交流、オマーンからの訪問がありました。  

 体育祭・文化祭などのいくつかの行事は高知西高等学校と合同で実施しています。その他、宿泊研修(中学1年)、修学旅行(中学2年)、総合的な学習の時間発表会、SA発表会などの各種発表会を実施しています。

9)中学で、剣道部はないのでしょうか。また、高校生の稽古に参加は出来ますか。

 現在、剣道部はありません。高校生との活動については個別に対応しています。部活動によっては中学生と高校生が一緒に練習する日を設けている場合があります。

10)ボランティア活動は、どのようなことに参加しているのでしょうか。

 本校の生徒は全員「SA(サービスアズアクション)」という活動をしています。これは、授業外に生徒が自主的・主体的に行う活動で、中学1年生は県内で募集されているボランティアに参加したり、校内で募集しているボランティアに参加しています(活動例:保育園の手伝い、イベント補助、こども食堂の運営補助など)。中学2年生には高知市こどもファンドなどに応募して地域貢献活動をしている生徒もいます。

11)海外留学やホームステイ等、他校よりも行きやすい制度(期間や費用の面)があるのか教えてほしいです。

 中学校はありません。国際交流につきましては、3年次に予定している海外修学旅行先である台湾の明道中学校との交流、また、高知西高等学校や高知国際高等学校への留学生及び本校への聴講生との交流があります。

 令和元年度は「ハーバード大学合唱団」やフィジー・サモア・トンガ・ツバルの生徒達との交流、オマーンからの訪問がありました。  高知国際高等学校では、高知西高校と姉妹校提携をしているザ・フレンズ・スクール(オーストラリア・タスマニア)との交流を引き継ぎます。その他、海外留学生や短期訪問団の受け入れを行います。

 海外に出ていく場面として、オーストラリア研修、海外リサーチ活動(例えば、シンガポール、上海、香港など)も検討しています。また、本人が在学中に海外留学をした場合は、海外留学で学んだ内容(留学先で一定の成績を取っている、単位を修得した)などが確認できれば、本校の履修単位として振り替えることができ、留年せずに進級できる場合があります。ただし、留学の時期や学習内容の不足によっては留年もありますので個別に相談が必要です。 

授業について

1)高知国際中学校にしかない特長は何ですか。教育活動の魅力を教えてください。

 ①すべての授業や行事が探究活動となることを目指している。

 ②生徒が主体となりさまざまな課外活動ができる。

 ③学校の文化を自分たちで創っていくことができる。

 ④世界や地域で活躍している第一線の人と関わりを持つことができる。 など。

2)一般的な中学校と比べて、高知国際中学校ならではの授業カリキュラムが知りたいです。

 学習する内容は、文部科学省の学習指導要領に基づいていますので、他の中学校のカリキュラムと比べて基本的には変わりはありませんが、いくつか違う点もあります。  

 授業時間数の違いとしては   

 ①英語:(標準)4時間/週→5時間/週   

 ②理科(1年)数学(2年):(標準)3時間/週→4時間/週   

 ③技術・家庭(3年):(標準)1時間/週→2時間/週  

となっており、他の中学校と比べて週当たりの時間が2時間多いです。そのため週のうち2日は7時間授業となっています。   授業時間数以外でのカリキュラムで違う点としては、  

 ・MYPの授業の実現しやすくするために学習内容の順番を入れ替えている教科がある。  

 ・本校独自の取り組みとして英語を使って探究活動をする時間を英語の授業とは別に週当たり1時間のLE(Learning in English)の時間を確保している。  

 ・教科の枠組みを超えて単元を設定する(学際的単元)の時間を設定(関連のある教科の授業内で実施)している。例)人間の体の機能を理科と保健体育の視点から学習する。

3)中学校の勉強は授業ですか。一般的な学習は家庭でするのですか。

 本校は学校教育法第1条で規定されている学校(インターナショナルスクールなどではありません)なので、中学校で必要とされる学習内容については公立の学校と同じです。

 探究的な学習を中心に進めるため、探究活動に必要となる基礎的な知識や技能を定着させるためには、家庭学習は重要な役割を担っています。

4)在校生の傾向や特徴など、向き不向きなどもあるのであれば知りたいと感じました。英語に重きを置いているように受け取りましたが、小学校で習う以上の英語力が入学当初から必要なのでしょうか?

 個人で地道に学習したり、グループで自分の意見を話したりしながら考えを整理したり、レポートをまとめたりする学習方法が多くなります。何でも好奇心を持って学習に取り組める人には向いていると思います。英語の力は中学校の学習で身に付けていきますので、中学校入学時点で、小学校の外国語学習よりも高度な英語運用力は特に必要としていません。

5)授業の内容を大まかに拝見させて頂きまして、一般的な学習(知識レベル)は他の学校に比べて個人学習(学校外)での学習が大半を占める様な感じを受けましたが、大まかに理解としては相違ないでしょうか。

 50分の体験授業なので、知識を身に付ける活動が少なくなってしまいましたが、知識:家で身に付けるもの/応用:家で身に付けたものを活用するというようにはっきり分かれるものではなく、授業における探究活動を通して自らで知識を身に付けるというのが正確な表現であると考えます。

6)中学入学までに求められる英語力がどの程度のものか知りたいです。

 小学校の外国語活動で身に付けられる英語力があればよいです。

7)英語の授業は、どんな内容から始まりますか?英語は、小学校以外で勉強していないが、大丈夫でしょうか。授業にも遅れをとった場合のフォローなどあるのでしょうか。

 本校の英語の授業は、自分が伝えたい、相手に聞きたいことを英語で話す、聞くことから始めます。これは小学校の外国語教育で一番大切にしていることなので、小学校の学習で十分対応できます。学年が上がると英語を使って探究していく授業となりますが、苦手な生徒には朝や放課後、長期休暇中に補習を実施しています。

8)現在の在校生の入学時の英語力はどれくらいでしょうか。

 個人によって様々です。本校では基本的に小学校の外国語教育で英語に慣れ親しむ態度が育っていれば、入学後に英語運用能力を育てていきます。

9)英語の授業で、授業中完全に英語に移行するのは何年生ぐらいからなのでしょうか?中学1年生の英語のレベルはどの程度なのでしょうか。

 原則、英語の授業は中学1年生の当初から使用言語を英語で実施しています。個々の状況に応じて日本語で補助することはあります。中学1年修了時には①100-150語の文章が書ける、②200-300語の文章が読める、③2分程度のスピーチをしたり、聞いたりすることができる、ことを目指しています。

10)英語以外の教科は公立中学のレベルと同じ位だと考えてよいのでしょうか。

 内容については学習指導要領に準じます。学び方が他の学校とは異なる点が多いので一概に比べることができませんが、知識を活用した探究課題を非常に多く取り扱います。 

費用に関して

1)制服は6年間、同じですか。

 制服は基本的に同じです。高知国際高等学校入学時にネクタイ(青)とワッペン及びボタンの付け変えが必要です。


2)細かい学費を知りたいです。

 県立中学校なので、授業料はかかりません。主にかかる学費は以下の通りです。

(参考) 【毎年かかるお金】

 ・学年費(教材費・諸経費)…年 28,000 円程度(年により変動があります)

 ・iPad関係(通信費・本体代・classi)…月払い3,200 円(年 38,400 円)

 ・PTA会費…年4,800円 ・生徒会費…年3,600円

 ・給食費…約56,000円 (1食280円×年間200日程度で計算)

 合計 約130,800円 別途、入学時に制服代(約55,000円)や体操服、各種シューズ等が必要になります。

【2年次のみ】

 ・修学旅行(台湾)…約 120,000~150,000 円(分納可)

【生徒に応じて異なる】

 ・交通費(定期代)

 ・部費(月 0 円~2000円)その他:遠征費や練習着

 ・英検代などの検定費 

適性検査(入学試験)について

1)入学試験に関する詳細の問い合わせ先はどちらでしょうか。視力障害があるので、入学試験で拡大鏡等の補助器具の持込が可能でしょうか。

 適性検査に関する問い合わせは高知県教育委員会高等学校課にお願いします。(参考:高知県教育委員会高等学校課「高知県立中学校入学者募集」ホームページ)


2)入学試験で英語はありますか。

 英語はありません。入学者募集や適性検査については、高知県教育委員会高等学校課「高知県立中学校入学者募集」ホームページを、過去問題については同「過去の高知県立中学校入学者募集」ホームページをご確認ください。


3)高知南中学校から高等学校への進学はどうなりますか。

 平成30年度~令和2年度に高知南中学校に入学した生徒は、基本的には高知国際高等学校の普通科へ入学することになります。詳しくは、こちら(高知県教育委員会高等学校課ホームページ「令和2年度高知県立中学校入学の手引」(抜粋)より)をご確認ください。

高知国際高等学校への進学、進路について

1)高知国際高等学校卒業後、国内の大学に進学する場合の対策は大丈夫なのかお聞きしたいです。

 高知国際高等学校のグローバル科探究コースは日本の学習指導要領の内容に基づいて授業しますので、一般入試、総合型選抜(AO入試)、学校推薦型選抜(推薦入試)での国内大学の進学に十分対応できます。

 DPコースについては,一部の国内大学でもDP入試が実施されています。大学入学共通テストには授業では一部対応していないところもありますが、国内大学の総合型選抜(AO入試)や学校推薦型選抜(推薦入試)に十分に対応できます。

2)高知国際高等学校卒業生の何割程度が大学へ進学するのか、留学するのか、就職するのかもお聞きしたいです。

 まだ卒業生はいませんので、明確な数値を出すことはできませんが、本校は進学拠点校を目指しており、大半の生徒が大学に進学することを想定しています。

3)高校の国際バカロレアのクラスはすべて英語で授業するのでしょうか。

 高知国際中学校の国際バカロレアMYPは日本語で授業をしますが、高知国際高等学校グローバル科DPコースでは、国際バカロレア日本語DPを予定しており、少なくとも2科目は授業の言語を英語で行います。現在は数学と英語を、英語で授業を行う予定です。その他のクラスは日本語で授業を行います。

4)国際バカロレア資格(国際的に通用する大学入学資格)で、国内外の大学に進学できますか。

(国内)

国際バカロレア資格に特化した入試を実施している大学は次の通りです。

金沢大学、筑波大学、東京医科歯科大学、広島大学、岡山大学、長崎大学、鹿児島大学、東北大学、東京学芸大学、九州工業大学、首都大学東京、横浜市立大学、都留文科大学、大阪市立大学、慶應義塾大学、工学院大学、順天堂大学、玉川大学、東洋大学、日本工業大学、法政大学、武蔵野大学、立教大学、愛知医科大学、中京大学、関西学院大学、神戸女学院大学、倉敷芸術科学大学、創価大学、芝浦工業大学、西南学院大学、日本体育大学、東京都市大学

(文部科学省IB教育推進コンソーシアム「国際バカロレアを活用した大学入学者選抜例一覧(令和元年12月時点)」より抜粋)

これら以外にも、総合型選抜(AO入試)や学校推薦型選抜(推薦入試)で国際バカロレア資格に対応している大学があります。


(海外)

国際バカロレア資格は、国際的に通用する大学入学資格として、国ごとに具体的な取扱いは異なるものの、世界の多くの国々の大学において、大学入学資格として幅広く受け入れられています。また、海外の大学入学者選抜に当たっては、国際バカロレアのスコアが広く活用されています。例えば、英国の大学では、中央機関(UCAS)が国際バカロレアや英国の共通試験であるAレベル等のスコアの統一的な換算表を作成し、各大学が国際バカロレアのスコアを入学オファー等を行う際の目安として活用しています。一方、米国の大学では、共通試験(SAT等)や高校の成績等を総合的に評価して入学者選抜を行っていますが、選抜制の高い大学等において、国際バカロレアの履修を推奨又は積極的に考慮するケースも多く見られます。

 なお、海外の大学においては、例えば国際バカロレアの上級レベル科目(HL)において一定の得点を取得した生徒に対して、当該科目に相当する一部科目について、入学後の履修免除(単位認定)等の特典を付与するケースも多く見られます。

文部科学省IB教育推進コンソーシアムホームページ(令和2年10月1日閲覧)より)


5)高知国際高等学校のグローバル科(探究コース、DPコース)には他の中学校からの入学はできないのでしょうか。

 市町村立中学校や私立の中学校から、グローバル科に入学することができます。定員は、高知国際中学校と高知南中学校からの進学者数により変わります。定員は、高知県教育委員会から発表されますので、高知県教育委員会高等学校課ホームページ「高知県公立高等学校入学者選抜」をご覧ください。

  令和3年度入学生からは高知国際中学校の定員が80名となり、高知国際高等学校グローバル科の定員も80名ですので、令和6年度から他の中学校からのグローバル科への入学はかなり少なくなります。