学校教育目標
「未来を拓く 『わたし』が育つ 第一小学校」
だいすき 見つけ いっしょうけんめい ちょうせんする子
本校では、子どもたちが激動の時代をたくましく、そして、しなやかに生き抜くための指針として、「未来を拓く 『わたし』が育つ第一小学校」を教育目標に掲げました。
1. 「未来を拓く」姿とは
新年度のスタートにあたり、教室の背面に、一人ひとりの子どもが自分の好きなことや将来の夢、今年度のうちに頑張りたいことなどを書いた自己紹介カードを掲示してある学級も多くあります。ここに書いた初心の思いを忘れずに「だいすき見つけ、いっしょうけんめい、ちょうせんする子」を毎日の丁寧な生活を積み重ねる過程で体現していって欲しいと願います。
また、6年生になった時、子どもたちには「与えられた正解」を探すのではなく、「自ら問いを立てる人」になってほしいと願っています。日常の小さな疑問や、地域・社会の課題に気づき、タブレットなどの情報端末を文房具のように自然に使いこなして情報を集め、自分なりの解決策を考え出す。失敗を恐れず、仲間と協働しながら新しい価値を創り出していく姿です。 これが、自分の手で「未来を拓く」姿です。
2. 「『わたし』が育つ」姿とは
ここで言う「わたし」には、願いを込めています。6年間のゴールは、誰かと比べるのではなく、「自分は自分のままで素晴らしいところがある」と胸の内に自分を肯定する気持ちをもっている姿です。多様な考えをもつ友だちとの「対話」を重ねる中で、自分とは違う意見を尊重し、同時に「自分はこう考える」と自分の言葉で表現できること。指示を待つのではなく、自らの意志で考え、動く(考動する)「主体としての私」が育つことを目指します。
入学したばかりの1年生と集団下校をしている時のこと。鎌田井筋沿いを歩いていると、地面に黄色の点字ブロックがあることに一人の子が気づきました。「どうして、黄色いがが、あるがやろう。ボロボロになっちゅうし」とつぶやき、話題になっている様子が伺えました。
その翌日、また、同じ道を通って帰っている時のこと。昨日、つぶやきを発した子が「これは、お年寄りの人とか、目の悪い人が、この上を通るように印になっちゅうがやき、この上を通ったらいかんがやと」と、お家の人に聞いてきただろう話をして、「ボロボロになっちゅうがやき、この上を踏んだらいかんで」と言って、この話題を終えました。
このエピソードは、日常に潜む「?(疑問)」が、他者との共有や家庭での対話によって、深い学びに変わる瞬間を示しています。このように1年生がもった「?(疑問)」への追求は、それを共有してくれる他者の存在によって立ち現れてくるものだと思います。子どもたちが日常の生活の中や授業の中で出会う「知りたい」「やってみたい」という小さな種は、6年間という時間をかけて、いつかその子にしかない独自の美しい花を咲かせていくことにつながるのだと信じて、目の前の子どもたちにかかわり、人や物事、環境へとつなげていきたいと考えます。
私たち教職員一同は、子どもたち一人ひとりをしっかりみて、適切な時期に必要な「水(知識や経験)」を与え、根を張るための「土(安心できる居場所)」を耕し続ける伴走者でありたいと考えています。
学校、家庭、そして地域。それぞれの立場から子どもたちに温かなまなざしを注ぎ、対話を重ねながら、共にこの高岡第一小学校という学びの庭を創り上げていけるようお力添えをお願いいたします。 本年度も、本校の教育活動へのご理解とご支援を、どうぞよろしくお願い申し上げます。
土佐市立高岡第一小学校長