2023年公開講座「食品の機能を知って、美味しく元気に!」 

日々健康な生活を送り病気にならないために、食品の機能を知ることは大切です。この講座では、4名の教員が取り組んでいる食品研究から食品の機能性研究の重要性と面白さを紹介します。

5月20日(土)13:10~14:40(対面)福井発、健康おやつ開発の試み

講師:生物資源学部 教授 伊藤崇志

 私たちのグループでは、福井県特産農産物の加工工場から生じる副産物をつかって、健康によいおやつの開発に取り組んでいます。本講座では、福井産の棗(なつめ)や紅映梅(べにさしうめ)の加工で生じる搾りかすを使って作ったマフィンやクッキーの紹介をします。また、開発中の健康おやつの試食を実施します。是非、県立大学までお越しください。

63(土)10:00~11:30(Zoom生活習慣病と腸内細菌の深い関係~日々の食事で腸内環境を整え健康長寿をめざそう!~

講師:看護福祉学部 特命教授 村上 茂

近年、健康維持や病気の発症における腸内細菌の役割が注目されています。われわれの研究から、水溶性食物繊維を豊富に含む海藻の肥満や糖尿病などの予防効果が、腸内細菌改善と関連していることがわかってきました。本講座では、腸内細菌と病気の関係、善玉の腸内細菌を増やし健康的な生活を送るために、どのような食事をすれば良いかなどについて、われわれの研究成果を含め解説します。


71(土)10:00~11:30(Zoom)お米の機能成分と特徴をいかした新商品の開発

講師:生物資源学部 准教授 高橋正和

欧米でも知られる「和食」は、お米を中心とする日本の伝統的食文化。お米は炭水化物の多い主食作物ですが、近年では機能成分に注目した「機能性米」の研究が展開されています。この講座では、私達の研究室が取組んでいる脂質異常症改善作用を示す機能成分の研究などを紹介し、さらにお米を利用した「小麦代替食品」の取組をご紹介します。

詳細はこちら⇒https://sites.google.com/g.fpu.ac.jp/takahashi/2023takahashi

72818:00~19:30(Zoom)身近な乳酸菌の隠れた機能がチーズを変える。

講師:生物資源学部 教授 日竎隆雄

ナチュラルチーズは、和食で不足しがちなタンパク質とカルシウムを豊富に含み、日本食の欠点を補完する発酵食品です。近年、機能性ヨーグルトが普及していますが、機能性を売りにしているチーズはありません。我々の研究室では、福井県産由来の乳酸菌を用い、機能性ナチュラルチーズの開発に取り組んでいます。本講義では、科学的な視点から見たチーズの特性や食品としての機能性について講述します。