森研究室は、相対論効果により影響を受ける「重元素」の量子化学計算法を開発・世界に向けて公開しています。研究室のモットー「理論開発からその応用まで!」に従い、我々は、燃料電池等に重要な酸素還元触媒活性をもつ「サブナノサイズ白金クラスター」の相対論的電子状態計算を実施しました。その結果、白金クラスターの構造は直感的に想像される対称的な構造が必ずしも最安定なものではなく、むしろ歪な構造をとることで触媒活性を高めていること、適切に典型金属元素と合金化できれば、その触媒活性を高く保つことができる可能性があることを示しました。
Origin of high oxygen reduction reaction activity of Pt12 and strategy to obtain better catalyst using sub-nanosized Pt-alloy clusters
K. Miyazaki, H. Mori
Sci. Rep 7, 45381 (2017).
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