当研究室では生体における電気現象に興味を持っている院生、卒論生を募集しております。
当研究室では、生体の電気現象を研究対象とした様々の研究テーマを設定しております。
ヒトの体や心の仕組みを電気で理解したい!
新しい計測装置を作りたい!
生体の中の電気を計測したい!
生体の機能をコンピュータの上で再現したい!
というような希望を持っている学生さんを募集しています。
電気電子情報通信工学をはじめとする工学分野では、技術の根底にある科学や工学での原理を習得した上で、積み重ねが効く分野で新しい技術を学び続けることが重要となっています。本研究室では、電気電子情報通信工学での技術をヒトに応用することで医工学やヒトを対象とした工学で新しい領域を切り開けることができる人材の育成を行っています。
研究テーマは各自の興味とスキルを考慮し話し合いで決定され、学生からの提案テーマも検討しますが、現在想定している研究テーマ分野として、本研究室では、心臓や脳での電気的興奮の計測やその手法の開発を行うことで、心臓や脳の機能の解析や疾患の診断・治療手法の研究を行っています。研究活動を通して、計測器の構築、理論計算、生体での計測の3つのスキルを身に付けた人材を育成したいと考えています。研究テーマとしては以下の四分野に属するテーマが想定されていますが、生体内の電気現象を扱うものであれば、課題提案も受付けています。
① 脳波計測による研究:スポーツやゲームでの集中した状態であるフローやゾーンの計測、脳波を用いたニューロ フィードバックトレーニング手法の開発、VRの没入感の脳波による評価方法の開発、などを行っています。
脳波の計測やスポーツ、ゲームでの没入に興味がある方にお勧めしています。また、発展的に、VRでの動きの認知や重力の感知の再現といったVRに関する技術の研究もおこなわれており、VR技術に興味がある方にもおすすめします。
② 光音響イメージングによる脳・心臓の計測手法の開発:脳波計測などの従来の手法では計測不可能であった現象 や疾患を、光により励起された超音波で映像として計測する手法の開発を行っています。
このイメージング手法では、脳や心臓での電気的活動を計測する新しい計測を行っており、脳や心臓の仕組みに興味がある方、動物を使った計測に興味がある方、プロジェクトの一環で使っている量子化学といった理論計算に興味がある方などにおすすめをします。
③ 生体インピーダンス計測による機能計測:臓器や細胞での電気的活動や薬の効果をインピーダンス計測により行います。カーボンファイバーなどによる電極の改良、抗ウィルス薬の候補化合物スクリーニング手法の開発などを 行っています。
近年の新型コロナの流行に対して、何かできないかと思っている方にもおすすめします。
2025年度卒業研究配属対象の学生さんで何か質問などある方は研究のメールアドレスにメールを送るか、1620室の村上までご連絡ください。