本校には技術・家庭の免許状を所有している教員がいません。
福岡市立北崎中学校とオンラインでつなぎ,技術家庭科をメインに「ジョイント授業」を行っています。
本校の生徒は,時間になると(北崎中学校と時制を合わせて)オンラインで授業に臨みます。
北崎中の生徒と共に学び合い,共に課題解決に臨みます。
宿題や定期考査も共通のものに取り組みます。
本校は少人数であり,交流活動の設定に課題がありますが,このジョイント授業で交流活動の楽しさを味わうとともに,思考力・判断力・表現力等の重要な力を身に付けることにつながっています。
今年度は長崎県佐世保市の黒島小中学校,鹿児島県の阿室小中学校,同じく鹿児島県の三里大島学園と本校の4校をオンラインでつなぎ,実施していきます。
同じ「離島」という環境ですが,それぞれの状況を知ることで,それぞれの「課題」を見いだすことができます。
生徒たちに考えてほしいことは「これからの島のために自分たちに何ができるのか」ということです。
遠く離れた離島同士をオンラインでつなぐことで互いの考えを共有し,自分の考えを深めていくことができます。
考えや視野を「広げる」にとどまらず,「深める」ことができることがこの取組の1番の「売り」です。
また,このサミットを通じて知り合った学校とは,教科の中でも作品の交流学習を行っています。
本校の小学6年生は2人。課題について交流し,考えを深める事には課題がある状況です。
そこで取り組んでいるのが,北海道根室市にある「おちいし義務教育学校」との交流です。
この取組は前身の落石小学校時代から続き,今年で4年目となります。
この学校は5・6年生合わせて10名ほどです。
離島ではありませんが,学校の近くが自然に囲まれ,その豊かな自然を生かした教育活動を展開されています。
遠く離れた北海道の学校との交流。オンラインという方法があるからこそ実現したものです。
本年度は,すでに2回行っており,6月に行われた第一回目の交流は子どもたちの自己紹介や学校紹介。7月の2回目は国語科「提案文を発表しよう」の学習で,各自の提案文についてオンラインで交流することができました。
自分では気づいていない視点に気づくことができ,よい学びができたことに子どもたちも満足した様子でした。
福岡市の同じ「島の学校」とも交流を行っています。
福岡市立玄界小学校とは毎週金曜日に「合同朝の会」をオンラインで行っています。
同じ「福岡市」、同じ「島」の玄界小学校。「近いようで遠い,遠いようで近い」なんとも不思議な感覚で子どもたちは楽しく合同朝の会に臨みます。
先日は朝の会だけでなく,道徳の授業を「ジョイント授業」のような形で行いました。
道徳という様々な心情が飛び交う授業の中で、「こんな考えもあるのか」と目を輝かせていました。
東南アジアのタイの学校との交流を紹介します。
今年度の取組ではありませんが,本校におられた先生がご自身の交友関係生かして実現した取組です。
オンラインは教師一人一人の多様なアイディアを実現させることのできる素晴らしさがあります。
この取組も「日本語を学びたい」という希望を持ったタイの生徒たちと本校の生徒をつなぐことでお互いの学習効果が深まるのではないかという教師のアイディアが発端です。
このオンラインの可能性をこれからも見つけていく必要があると考えます。