福岡市から北西40キロの玄界灘上にある福岡県福岡市西区の島(離島)で、ひょうたんの形をしている。面積は約0.43平方キロメートル周囲3.3kmの玄武岩を基盤とした孤島で、南北に2つの峰がある。南の標高109.3mの峰が島の最高峰で嶽の宮神社が位置する。島の周囲は玄武岩の断崖絶壁で、一部に蝕洞がみられ、南端に岩礫堆積平地があり、ここに集落が営まれる。
島周辺には対馬暖流が流れており、比較的気候は温暖、島の大半を松林が占め、それを開拓した畑地や広葉樹林が島の中央から南部の斜面にみられる。嶽の宮神社の境内には、ソテツ、ビロウ、フェニックスなどの熱帯性植物が繁茂している。
名所旧跡として、嶽の宮神社・七社神社・旧海軍望楼がある。
九州本土の姪浜渡船場との間で1日1~2便、福岡市営渡船の高速船「ニューおろしま」が運航(所要時間は65分・運賃は大人片道1790円)しており、火・木・土・日曜日の2便運航時に限り、九州本土側から日帰りで島を訪れることが可能である。
毎年7月15日に小呂島祇園山笠が行われ、令和2年に無形民俗文化財に指定されている。
毎年8月18日には、小学校1年生から6年生のうち、3
名が「御奉楽」の「三番叟」を舞う。
ほとんどの島民が漁業で生計を立てており、5月から12月までは旋網漁、1月から4月までは個人漁をしている。民宿等も含め宿泊施設はない。