設立趣意

 2006年に福島県が主体となり関係団体と連携し「世界に羽ばたく選手の育成」を掲げた 双葉地区教育構想が始まりました。これまでバドミントン部の全国優勝、サッカー、ゴルフのプロ選手の誕生など数々の成果をあげてまいりました。現在はふたば未来学園中学校 ・高等学校で未来創造型リーダー育成構想として継承しております。

 構想の開始から15年目を迎える今、富岡高校卒業生の桃田賢斗選手がバドミントン男子 シングルス世界ランキング1位に君臨し、渡辺勇大選手、東野有紗選手も東京オリンピッ クの代表入りが確実となっています。また、昨年行われた女子サッカーのFIFAワールドカ ップにおいて、なでしこジャパンに富岡高校卒業生の菅沢優衣香選手、三宅史織選手、平尾知佳選手、ふたば未来学園高校卒業生の遠藤純選手が選出されています。

 今後も、バドミントン、サッカーなどの種目で双葉郡で震災前より取り組まれてきた双葉地区教育構想から巣立った卒業生たちの東京オリンピック代表入りが期待されていま す。それらの選手たちを支援し、大会での活躍を応援していきたいと思います。

 双葉地区教育構想に関わる関係者や、富岡高校やふたば未来学園の同窓生、在校生、地元双葉郡8町村の有志は、双葉地区未来創造型リーダー育成構想(旧双葉地区教育構想)に基づき、福島県双葉郡からオリンピックを目指して世界を舞台に活躍する選手たちを応援するとともに、世界で活躍する選手たちの姿を励みに復興を成し遂げ、まさに五輪を復興の後押しとしていくとの決意を胸に、この度「双葉のオリンピック選手を支援する会」 を発足いたします。また、本会は東京オリンピックに続くパリ、ロサンゼルスのオリンピ ックも視野に、長期的かつ継続的にここ双葉からオリンピックを目指して世界を舞台に活 躍する若き選手たちを応援していけるよう地域ぐるみで取り組んでいきます。

令和2年7月22日

富岡高等学校元校長  青木 淑子

ふたば未来学園中学校・高等学校長  柳沼 英樹