開催概要
日時:2025年12月19日(金)14:30~16:00
参加:ライブ/ウェビナー配信
参加申込フォーム:https://forms.gle/MddpwzPDFbZwSSbh8
登壇者(敬称略):
永井 佑紀 東京大学 情報基盤センター学際情報科学研究部門 准教授
(物性理論、計算物理)
福井 類 東京大学 大学院新領域創成科学研究科 人間環境学専攻 准教授
(ロボット工学(分散・統合型ロボットシステム))
コーディネータ:
小貫 元治 東京大学 大学院新領域創成科学研究科 国際協力学専攻 准教授
(サステイナビリティ教育、水環境工学)
グラフィックレコーディング:
グラフィックカタリスト・ビオトープ ( 佐久間彩記 / 松本花澄)
AIとロボットの未来:人に役立つこと、人に似せること
第二回は、AI研究者もロボット研究者も、共通して「人のために」という理念を掲げ、研究に邁進してきた。AIとロボットが人類を労働から完全に解放し、誰もが貧困や飢餓の不安なく自己実現を追求できるユートピア的社会は、そうした理念の究極的な到達点として、SFなどで繰り返し描かれてきたモチーフである。
しかし一方で、AIやロボットの普及は雇用の喪失を招き、資本や技術を有する者とそうでない者との格差を決定的に拡大させるのではないかという懸念も根強い。さらに、AIとロボットが融合し、いわゆる「身体を持つAI」が登場した場合、それを人類に害をなさないよう制御し続けられるのか、という根源的な問いも提起されている。実際、制御に失敗した未来像は、数多くのディストピアとして描かれてきた。
こうした、AIとロボットの未来をめぐる大きな構想は避けて通れない重要な問いを含んでいるが、その射程はあまりに広く、どこから論じるべきかが難しい。そこで今回の「想像×科学×倫理」では、より基礎的かつ身近な次の問いから議論を始めたい。
・技術を「人間の役に立てる」とは、具体的に何を意味するのか。
・そのために、AIやロボットは人間に似ている必要があるのか。そもそも「似ている」とは何を指すのか。
パネリストとしては、福島第一原子力発電所原発の廃炉作業におけるロボット投入などロボットの現場応用を志向した研究に取り組むに深い経験を持つ福井類先生(人間環境学専攻)、および機械学習・AI技術と物理学を融合し新たな物性物理学の開拓に取り組まれている永井佑紀先生(物質系専攻)をお招きする。ユートピアかディストピアかという究極の問いに即答することは困難であっても、AIとロボットという接近しつつある両分野の応用最先端で活躍されるお二人の対談を通じて、留意すべき点と、むしろ過度に懸念する必要のない点とを明らかにしていきたい。
後日公開いたします。過去のグラフィックレコーディングはこちら。
後日、ワークショップの撮影配信動画を公開いたします。過去の動画はこちら。
ご参加いただいた皆様へ
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頂戴したご意見ご感想は今後の参考にさせていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。