マンドリンって?  W h a t ' s   t h e   M a n d o l i n ?

 大半の人が知らないであろうこのマンドリンという楽器。毎年毎年、マンドリンってなんだかよくわからないけどギターが弾きたいからギターマンドリン部に入ろう!と考えギタマンに入部し、ギターの高い競争率に押され結局他パートに配属される新入生が後を絶ちません。そんな新入生でも安心してギタマンに入れるようにマンドリンのことを知っておきましょう。新入生じゃなくても、マンドリンの演奏を楽しめるように知っておきましょう。

~変幻自在の万能楽器~

マンドリン

 知る人ぞ知るマイナー寄りの楽器、マンドリン。イタリア生まれですが日本のほうが奏者は多いらしい。バイオリンと同じ高さの音を奏でる楽器ですが、その音色は一線を画します。大きな特徴は同じ弦が2本並んでいること。これがその独特な音色を作り出します。ギターと同じく、指板にはフレットが並んでおり、ピックで2本の弦を一度に弾いて音を出す、言うなればバイオリンとギターをフュージョンして弦を増やしたような楽器です。価格も比較的安価で手入れも容易であることから、初心者から上級者まで楽しめます。また、四和音まで出せることから、一人で曲を弾くもよし、オーケストラの中で演奏するもよしと、いろいろな場面で活躍できる、そんな楽器です。

詩人・萩原朔太郎とマンドリン

 代表作の詩集「月に吠える」に収録された、国語の教科書で一度は目にしたであろう詩、「竹」でお馴染みの詩人、萩原朔太郎。現在の前橋市で生まれ育った彼が通っていたのは、なんとびっくり旧制県立前橋中学校、すなわち現在でいえば群馬県立前橋高等学校。中退。そんな彼はマンドリン奏者でもあり、前橋や高崎で演奏を行ったり、マンドリン独奏曲の作曲なども行っていたそう。それにちなんで、マンドリンを前橋の文化として定着させるべく、2006年に「前橋マンドリンフェスタ2006」が開催され、現在では「朔太郎音楽祭」と名前を変え毎年マンドリンオーケストラの演奏会が行われています。朔太郎のDNAを受け継ぐ前高ギタマンも、毎年この音楽祭に参加しています。

 前橋高校ギターマンドリン部で使われる他の楽器

 マンドラ(マンドラテノーレ)

 マンドリンより一回り大きく、低めの音域を担当する楽器。見た目はちょっと大きめのマンドリン。マンドリンと同じ指使いでマンドリンの1オクターブ下の音が出るのでマンドリンが弾ければこっちも弾ける。多分。あとマンドリンと違って買おうと思ってもなかなか買える値段ではない。供給不足。

 マンドロンチェロ

 略称セロ。低音を担当。管弦楽のチェロと同じ音域。デカい。楽譜はヘ音記号なのでマンドリンとか弾いてる人には読めない。

 クラシックギター

 ピックは使わずに指で弦を弾いて音を出す、名の通りクラシック寄りのギター。マンドリンオーケストラの和音担当。エレキギターと違って柔らかい音。

 コントラバス

 管弦オーケストラでもおなじみの低音楽器のコントラバス。マンドリンオーケストラでは最も低い音域を担当している。フレットは無い。音がデカいからそんなに人数はいらない。そもそもそんなにコントラバス無いし。

マンドラ

マンドロンチェロ

クラシックギター

コントラバス