令和5年家庭クラブ

研究発表会

11月1日に高崎市総合福祉センターで令和5年度群馬県高等学校家庭クラブ連盟研究発表会が行われました。

家庭クラブ委員から代表2人が参加しました。以下は研究発表をした4校の研究活動の内容です。

1.太田市立太田高等学校   商業科2年 前田 琴

腰椎疲労骨折と食事の大切さ 〜完全復活に向けて〜

〈内容〉

弟が腰の腰椎疲労骨折を2回経験した。姉である彼女は疲労骨折を治すとともに今後、疲労骨折をしにくい体をつくってもらうため、栄養バランスの良い食事を考えて作り食生活の面からサポートしていくことにした。

弟は偏食で朝食を抜きにすることがあり、インスタント食品や清涼飲料水、お菓子を多く摂取していた。朝食を抜くと、脳のエネルギーが不足し集中力や記憶力の低下、筋肉の減少につながる。またブドウ糖の不足により自律神経が乱れやすくなる。インスタント食品や清涼飲料水、お菓子にはリンが多く含まれている。リンは骨の形成に必要だが、摂りすぎるとカルシウムの吸収を妨げてしまう。

弟は野菜・きのこ・海藻が苦手なので、細かく刻んで野菜感をなくすなどの工夫を行った。今後、食事改善を継続するにあたり料理のバリエーションを増やし、1食全体のバランスを考えることが課題だと感じた。

管理栄養士さん曰く、1日3食+果物、乳製品を摂ることが大切だとわかりました。朝食を取らないことで引き起こす悪影響は多く、朝食の大切さについて改めて気付かされました。朝は忙しく朝食の時間を十分に取れない方もいると思いますが、朝食の時間も考えて起きる時間を早くするなどの工夫ができるといいですね♪

清涼飲料水

インスタント食品

2. 前橋市立前橋高等学校   2年 長谷川 響  

節電 〜今できることを〜

〈内容〉

今年の4月上旬頃、いつも通りゲームをしながら過ごしていると、父から「先月は電気代が高すぎたからもっと節電してくれ」と言われた。今までそんなことを言われたことがなかったので、調べてみると3月の電気代が約3万5千円になっていた。これは一般家庭(3人家族)の電気代平均の約2倍の金額だった。その原因として1週間のうちほとんど毎日1日中1台はエアコンがつけっぱなしになっていること、照明も消さずにつけっぱなしなっていることなどが挙げられた。父親の夜勤などが重なり、家族が家にいる時間がバラバラなせいだ。

【具体的な節電方法 】

①照明器具の節電:家の中でつけなくてもいい照明を把握し、その場所をつけないようにする・つけっぱなしにしないようにする意識を家族と共有

②待機電力の減少:普段使っている電化製品の中から電源を切ってはいけないものだけを厳選し、それ以外の待機電力を無くすためにコンセントを抜く

③エアコンの温度調整:冷房は28℃,暖房は20℃に設定する。または、自動運転モードにする。それでも暑かったり、寒かったりしたら湿度で調整する。

⬅竹シー

竹は接触冷感の素材として、熱の伝導率が大きく、熱と湿気などをよく阻んで、ひんやり感と清潔感を保つことができます。

暑い夏の夜にオススメ!通気性にも優れ熱がこもりにくく、快適にお休みいただけます。これを敷くと寝汗がすごかった方も寝やすくなります。

以上の活動の成果として6月の電気代が1万円になり、一般家庭の平均である約1万3千円を下回ることができた。

最近、前女でも電気代が問題になっています。教室移動のときは電気を消す・極力服で体温調節するなどして節電の努力をしましょう!(電気代が抑えられれば、別のことにお金が使えるようになりますよ✨)電気代の高騰に悩まされている家庭も多いと思います。ぜひ試してみてください!

節電はSDGsの目標7である『エネルギーをみんなにそしてクリーンに』の達成にも繋がります。各家庭でも色々な節電の工夫を考え、行動し、地球環境の改善に貢献していきましょう。

3.群馬県立松井田高等学校

あんなかロケ弁プロジェクト 〜高校生が考案したお弁当で安中市をPRする〜

〈内容〉

近年、安中市は都心から近い立地条件のため、映画・テレビドラマ・CM等の撮影が多数行われている。その際、撮影スタッフや演者用のお弁当(通称:ロケ弁)が多数必要となる。そこで、地元の商工会や観光機関が中心となって「あんなかロケ弁」の開発プロジェクトが始動した。地元の食材を活かしたお弁当を完成させ、食を通じて安中の魅力をPRすることを目的に、プロジェクトには地元の高校生も加わり、大人達と一緒になって企画・試作を繰り返してきた。

松井田高校では1年生を対象に安中市の特産物や好きなお弁当のおかずなどについてのアンケートを実施した。アンケート結果から、大多数の人が安中市の特産物を知らないことがわかった。また、好きなお弁当のおかずは肉系が断突に多く、お弁当を買う際に好みの味・ボリュームを気にする人が多い点から、お弁当のおかずには肉系で食べごたえのあるメニューを考案したほうがいいと考えた。

あまり知られていない?!安中市の特産物!

安中市の特産物の一つはロマネスコと呼ばれる野菜だそうだ。この野菜はブロッコリーとカリフラワーの仲間で、その見た目から「世界一美しい野菜」とも言われているそうです!気になる人はぜひ買ってみてください!

第1回ワークショップでは各飲食事業所と高校生のグループによる顔合わせ&話し合いが行われた。その後、高校生によるレシピ考案・試作が行われ、第2回ワークショップでレシピが完成した。高校生が考案したレシピを基に各事業所が試作品を作り、第3回ワークショップでは試食会が実施された。さらに改良を加え、第4回ワークショップでプロジェクト開始から約半年かけてついに計6個の「あんなかロケ弁」が誕生した。このプロジェクトは新聞やテレビなど、様々なメディアに取り上げられ、一気に認知度が上がった。

高校生の図案を基に誕生した「あんなかロケ弁」のロゴマークを採用したポスターやチラシも出来上がり、PRも兼ねて今年のGWの2日間、JR信越線横川駅にて販売会が開催され、3種類30個のロケ弁は両日ともたった30分で完売したそうだ。今後もロケ弁の原点である実際の撮影現場へ高校生が配達に行くなどしてさらに安中市のPRの貢献できればと考えている。

発表を聞いて、安中市で映画・テレビの撮影が多数行われているということを初めて知りました。ロケ弁が撮影スタッフや役者さんのためだけでなく、安中市のPRにもつながっているところがとてもいい取り組みだなと感じました。前女のある前橋市でもこのような企画を開催してほしいですね!!

ワークショップ(試食会)の様子

上毛新聞で紹介された販売会の様子

www.jomo-news.co.jp/articles/-/278404 

〈完成したロケ弁〉安中商工会HPより 

松井田高校の生徒考案  メニュー2品入り

松井田高校の生徒考案  メニュー2品入り

安中総合学園の生徒考案メニュー2品入り

新島学園の生徒考案メニュ3品入り

4.群馬県立渋川青翠高等学校

家庭クラブから発信 青翠防災プロジェクト!!〜自分の身は自分で守る、防災教育の実践〜

〈内容〉

渋川青翠高校は、校舎の一部が、土砂災害警戒区域・土砂災害特別警戒区域に指定されており、4ヶ年に渡り防災プロジェクトを実施した。

実施対象は高校だけでなく、地域や家庭にも行い、多方面から防災活動への意識の向上につなげていた。

《令和元年》避難訓練に関するアンケート調査①

避難訓練ワークシートの作成(「防災マニュアルワークシート渋川青翠高校版」の作成)

 避難訓練の運営(避難経路の掲示)

 「家庭クラブ通信」による情報発信(防災に関する記事の定期的な掲載)

 家庭基礎での防災学習の充実(避難訓練の振り返り、ハザードマップの確認、防災食の試食学習)

《令和4年》避難訓練に関するアンケート調査②

文化祭での啓発活動(家庭ラブ通信、校内掲示、家庭での防災対策についての展示発表)

 家庭での防災対策学習会(防災リュックによる備え・防災ボトルについての検討会、防災食の試食会)

 防災意識の向上(家庭基礎や住生活デザインでの防災活動の充実、防災学習かるたの実践、防災に関する絵本を取り入れた学習)

 地域への貢献活動(渋川市内の「学童保育所けやきクラブ」で防災学習を題材とした交流活動の実施)

青翠オリジナルボトル!

〈中身〉          〈追加するなら!!〉

中身のうち4つが公式の防災ボトルにはない、オリジナルのものだった!               

防災バッグを作るよりも手軽に作れる!

持ち運びもしやすい!

市販の防災ボトル!

〈中身〉

詳しくは警視庁警備部災害対策課のX(旧twitter)に載っているので気になる人はチェックしてみてください!  ⬇

https://twitter.com/MPD_bousai

審査ならびに投票結果🏅

最優秀賞・・・4.家庭クラブから発信 青翠防災プロジェクト!! 群馬県立渋川青翠高校

 優秀賞・・・1.腰椎疲労骨折と食事の大切さ 太田市立太田高等学校2年 前田 琴

       2.節電 〜今できることを〜  前橋市立前橋高等学校2年 長谷川 響

       3.あんなかロケ弁プロジェクト 群馬県立松井田高等学校

家庭クラブ員奨励賞・・・3.あんなかロケ弁プロジェクト 群馬県立松井田高等学校